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薪の結婚 (創元推理文庫)
 
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薪の結婚 (創元推理文庫) [文庫]

ジョナサン キャロル , Jonathan Carroll , 市田 泉
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

想い出に値する出来事があるたびに木片を拾う。人生が終わりを迎えるとき、それを薪にして火を熾す―“薪の結婚”。教えてくれたのは最愛の人。彼と住むこの館ですべては起きた。死亡した恋人の来訪、いるはずのない子どもたちの笑い声、知り得なかったわたしの“罪”。罪と罰、そして贖いの物語は、あらゆる想像を凌駕する結末を迎える。鬼才キャロルにのみ許された超絶技巧。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

市田 泉
1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 365ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2008/04)
  • ISBN-10: 4488547125
  • ISBN-13: 978-4488547127
  • 発売日: 2008/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 55,163位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 樽井 トップ500レビュアー
形式:文庫
 素晴らしく傑作です。
 今迄のジョナサン・キャロルの他の作品も、何度も何度も読み返しましたがこの作品は、たぶんこれから何回何十回も読み返すんだろうなぁと強く予感します。前作の「蜂の巣にキス」では超自然的な要素を一切排した純粋ミステリを著した著者でしたが、今作では今までのキャロル路線に戻って、ダークファンタジー作家としての真骨頂を示しています。その上、人生について深い示唆をしてくれています。本作では、その人生についての示唆の部分が今までの作品より非常に多く重く強く出ています。謎めいた言葉であったり暗喩ではあるのですけれど(薪の結婚という象徴的な言葉も含めて)、何かを訴えようとしているのが、ほとんど物理的な強さになって伝わってきます。ここまで力強いと、こちらとしてもこれを何度も何度も読ん作者が示そうとしていることを、正しく完全にあますとこなく読み解きたいという思いを強く起こさせます。そういう部分が今迄の作品の中で一番強い作品です。
 ストーリーの大枠のアウトラインはいつもと同じで、少し陰鬱な幕開けが主人公の徐々に楽しくて素晴らしい人生へと変わっていくのを喜んでいる読者の前に、少しずつ少しずつ提示される違和感、異なる「何か」の干渉の前兆。加速的に物語が変貌を加えていき、我々を悩ませる何かが現れ、主人公は運命と対峙することになります。本作でもそのラインは崩されておらず、今作の主人公は素晴らしい古書の売買を取り扱うミランダという三十過ぎの女性が、アンモラルな、でも魅力的な生活を送っているところで幕をあけます。彼女は同窓のために田舎町に戻り、そこでかつての恋人の死を知ります。彼女にとって初めての恋人のジェームズの死は彼女を打ちのめしますが、彼女のクライアントの一人が紹介してくれた男性、ヒューはその彼女の絶望をもあっさりと塗り替える力をもっていました。妻帯者ではあるものの、知的で陽気でセンスがよくてまっすぐで圧倒的な魅力をもつヒューとの激しい恋に落ちるミランダ。彼の紹介で歴史上の有名人たちとも親しくしていた老婆の友人も出来、ヒューを奥さんから奪い取ることも果たしたミランダの前には彼女がしっかりと目を閉じていれば何も怖いものはなく、何もかもが彼女のものになっているように見えました。
 しかし、彼女の素晴らしい運命はここまで。ここから物語はもう一つの見えないけれど確かにある世界の干渉を受けていきます。破滅的で神秘的で、でも知ってしまえば逆らえない力の前に翻弄される彼女は果たして。。思いがけない展開と、人生や愛の捉え方を考えさせてくれる一冊です。ぱっと見には、ハーレクインロマンス+ホラーですが、そんな単純な話ではなくて、もっと深い力と示唆がここにはあります。是非読んで欲しい一冊です。
 蛇足ながら、キャロル作品をずっと担当されていた浅羽筴子さんがお亡くなりになり、今作から市田泉さんという新しい方が翻訳されていますが、よくぞここまで浅羽テイストを残してくれたと拍手喝采の引き継ぎです。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
堪能 2008/12/13
形式:文庫
 文句なしに面白かったです。
 序盤の引きつけが弱いものの、中盤からは一気読みできるほどスピーディーに話が進み、とにかく読むのが楽しいです。面白いです。
 テーマもきっちりあって、心に刺さるものがありました。買って読んで良かった。また読み返したいと思います。
 この本を読んだら、自分の過去を振り返られずにはいられない。
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