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薩摩燃ゆ (小学館文庫)
 
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薩摩燃ゆ (小学館文庫) [文庫]

安部 龍太郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

19世紀前半、破綻寸前だった薩摩藩の財政立て直しを命じられたのは53歳の側用人の調所笑左衛門広郷。借金を長期年賦にすることで実質帳消しにした上、密貿易や離島からの搾取など非合法・非人道的なことも行いながら50万両の貯蓄をし、予備費も蓄える。さらに国内の治水などさまざまな改革を成しとげていく一方、若き日の西郷隆盛や大久保利通も積極的に推挙し、新しい時代への礎を築いていくが、重豪亡きあとは後継者争いのあおりを受けたあげく、汚名を一身に背負い自ら命を絶つ。しかし後の薩摩が明治維新の中心となることができたのは、まぎれもなく彼が私利私欲を捨てて汚れ役に徹して財政難を解消し、豊かな蓄えをしたからなのである。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

五百万両の借金をかかえる破綻寸前の薩摩藩の財政建て直しを島津重豪から命ぜられた調所笑左衛門広郷。唐物取引、砂糖黍栽培等、非合法、非人道的な事を行うも、主君の命を遂行すべく私利私欲を捨て改革に邁進する。若き日の西郷隆盛、大久保利通等を推挙して新しい時代の礎を築いたが、重豪亡き後、後継ぎをめぐる騒動に巻き込まれ、汚名を一身に背負い、自ら命を絶つ。この男・調所笑左衛門の存在なくして、薩摩藩が明治維新の中心になる事はなかったのである。

登録情報

  • 文庫: 473ページ
  • 出版社: 小学館 (2007/10)
  • ISBN-10: 4094082093
  • ISBN-13: 978-4094082098
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
こんな人物がいたのか!彼なくせば、明治維新はなかった! 彼を知れたことに、とてつもない満足がある。彼は、財政改革を断行する。そのためには、悪にも手を染め、贋金作り、密貿易さえ厭わない。同時に、人材も発掘し、西郷、大久保を見出す。藩主重豪(しげひで)の命令=「万古不易の備え」に命をかけて挑む。斉興(なりおき=重豪の子)にふたりまでも子どもを殺害される。それでも改革の炎は消さない。意外だったのは、英明の誉れ高き斉彬(なりあきら=斉興の子)。斉彬こそ、私は明治薩摩の恩人だと思っていたので、動揺した。最後に、では、どうして、☆が5つではないのか? それは、エンディングが不満だから。あまりにもむごく、あまりにも唐突に、作家は彼を殺した。彼の最期に、もっとふさわしい場を用意できなかったのか? 読者としての抗議で、☆は4つにした。
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形式:単行本
-いつまでもかわらないこと-

広辞苑には「万古不易」の意味としてこのように掲載されています。

調所笑左衛門広郷
私はこの人物を知らなかったし、タイトルから「薩摩」のことが書いてある小説だろうとしか思わなかった。
薩摩島津家関連で小説に登場する主人公と言えば、島津義弘・斉彬・久光、西郷、大久保、大山巌、桐野利秋、東郷平八郎くらいが相場だ。
目次には「借金五百万両」「黒糖地獄」「唐物抜荷」…とただならぬ様子。

しかし読み進めるとエンディングまではあっという間だった。
主君重豪の命を受け、53歳で藩財政改革主任に抜擢されて73歳で自害するまで、多くの犠牲を払ってまで改革を推し進めたその「信念」と「忠孝」の心に感銘を受けた。広郷が「幕末から明治維新後の日本の歴史の基点の一つになっている」と言っても過言ではないような気がした。そして今、私たちは多くの犠牲の上に立っている、生かされていることを再確認した。

日本の歴史を顧みて、今日までの多くの犠牲を無駄にしてはならないとこの本を読み終えて改めて思った。

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