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ほぼすべての江國作品を読んでいるわりに
今まではどこか共感出来ずに「ふーん、そんなものかなぁ・・・」という程度に読み流していたのですが
この作品は登場人物すべてに激しく共感出来てしまう自分がいました。
何ひとつ不自由のない専業主婦生活を送る陶子、編集の仕事を颯爽とこなすキャリアウーマンですべてを手に入れているかのように見えるれいこ、独立してフラワーショップを経営するエミ子の三人が中心となって物語は進みますが、この中の誰一人として満ち足りてはいないところが江國作品らしいところ。
この本を読むと結婚は決してゴールではなく、恋も決して幸せなものではなく、むしろ痛ましいだけのものなのではないか・・・という気さえしてきます。
それでもなお、人は前を向いて恋をするし、そういった人の”勇ましさ”や江國さんからのエールのようなものまで感じます。
他にも沢山の人物が登場しますが、その一人一人がとてもいとおしく感じられるから不思議です。
決してハッピーエンドではありませんが、なぜか爽やかな読後感が残ります。
恋愛はたしかに、非効率的だけど(幸せな気分になったり、苦しくなったり、悲しくなったり、で、疲れたり。)、「エネルギー」を生むっていうのも、そうね。とうなずいてしまう。
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