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薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫)
 
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薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) [文庫]

笠井 潔
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

火曜日の深更、独り暮らしの娘を絞殺し屍体の一部を持ち去る。現場には赤い薔薇と血の署名――映画女優を夢みるシルヴィーを皮切りに、連続切断魔の蛮行がパリ市街を席捲する。酷似した犯行状況にひきかえ、被害者間に接点を見出しかねて行き詰まる捜査当局。事件のキーワードを提示する矢吹駆の現象学的推理が冴える、シリーズ第三弾。


登録情報

  • 文庫: 381ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1996/06)
  • ISBN-10: 4488415032
  • ISBN-13: 978-4488415037
  • 発売日: 1996/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 バタイユ入門に最適, 2002/3/28
By カスタマー
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
矢吹シリーズの第三作。本作は他の矢吹シリーズと比べてミステリーとしての完成度はいまいちかもしれません。しかしこの作品の目玉はジョルジュ・バタイユとの思想対決でしょう。作中のバタイユの思想のまとめは非常にわかり易く、これを読んでからバタイユの『エロティシズム』と『呪われた部分』を読むとすらすら読めるようになります。
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5つ星のうち 5.0 初期三部作の中では最もとっつき易い, 2011/6/29
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
著者の矢吹もの初期三部作の中では、最も読者を意識したと思われる作品。
その分、さきの二作よりエンタテインメント度は高いが、ミステリとして、マニアックとしては不満があるかもしれない。
しかし、ストーリーの馴染みやすさ、というのは、世に出るためには必要なことでもある。

あの島田御大も、「寝台特急はやぶさ〜」でメジャーになった。
あの当時、御手洗ものだけだったら、マイナー作家として埋もれてしまっていただろう。

著者も「バイバイ〜」と「サマー〜」のテンションとクオリティのままだったら、マイナー作家の仲間入りだったはずだ。
本作は、そんな著者の名前が、ある程度マニアック度が低い読者に知られるきっかけとなった。
そして、著者は不本意にも伝奇SF「ヴァンパイヤ〜」でメジャーになってしまう。

しかし、著者が本作を書くことで得たエンタテインメント性は、「哲学者〜」では今ひとつだったが、「オイディプス〜」以降の矢吹ものと、その他の非矢吹もので生きることになる。
著者の思索が、徹底的な内向きから、外に向けてのものに変わっていく、まさにそのきっかけとなったのが本作である。
何より、事件のとっつきやすさと、セリフの理解度の高さが良い。

一般的には、初期三部作の中での評価は高くない。
しかし、私は好きだ。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 バタイユ(仮)との思想対決は面白い。, 2007/7/6
By 
哲学する河童 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
他のレビュアーの方も書かれているように、ミステリーとしての面白さは
前作『サマーアポカリプス』にかなり劣っているように思われる。

そしてこの矢吹駆シリーズのウリである思想対決であるが、今作ではVSジョルジュ・バタイユ。主に彼の著作『呪われた部分』と『エロティシズム』についての思想を取り扱っている。
確かにバタイユの思想のまとめ方は上手だと思うし、わかりやすくで面白いのだが、
この思想対決の部分は本当の本当に必要だったの??と思ってしまう。
つまり、ストーリーとのリンクのさせ方が、『サマーアポカリプス』に比べて下手なのではないかなあと。

ただしそうは言ってもこの矢吹駆シリーズ。
色々と文句はつけてしまったが、面白くない訳ではない。
いや、面白くない訳が無い。
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