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14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
バタイユ入門に最適,
By カスタマー
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
矢吹シリーズの第三作。本作は他の矢吹シリーズと比べてミステリーとしての完成度はいまいちかもしれません。しかしこの作品の目玉はジョルジュ・バタイユとの思想対決でしょう。作中のバタイユの思想のまとめは非常にわかり易く、これを読んでからバタイユの『エロティシズム』と『呪われた部分』を読むとすらすら読めるようになります。
5つ星のうち 5.0
初期三部作の中では最もとっつき易い,
By mutantmogura (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
著者の矢吹もの初期三部作の中では、最も読者を意識したと思われる作品。その分、さきの二作よりエンタテインメント度は高いが、ミステリとして、マニアックとしては不満があるかもしれない。 しかし、ストーリーの馴染みやすさ、というのは、世に出るためには必要なことでもある。 あの島田御大も、「寝台特急はやぶさ〜」でメジャーになった。 あの当時、御手洗ものだけだったら、マイナー作家として埋もれてしまっていただろう。 著者も「バイバイ〜」と「サマー〜」のテンションとクオリティのままだったら、マイナー作家の仲間入りだったはずだ。 本作は、そんな著者の名前が、ある程度マニアック度が低い読者に知られるきっかけとなった。 そして、著者は不本意にも伝奇SF「ヴァンパイヤ〜」でメジャーになってしまう。 しかし、著者が本作を書くことで得たエンタテインメント性は、「哲学者〜」では今ひとつだったが、「オイディプス〜」以降の矢吹ものと、その他の非矢吹もので生きることになる。 著者の思索が、徹底的な内向きから、外に向けてのものに変わっていく、まさにそのきっかけとなったのが本作である。 何より、事件のとっつきやすさと、セリフの理解度の高さが良い。 一般的には、初期三部作の中での評価は高くない。 しかし、私は好きだ。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
バタイユ(仮)との思想対決は面白い。,
By
レビュー対象商品: 薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)
他のレビュアーの方も書かれているように、ミステリーとしての面白さは前作『サマーアポカリプス』にかなり劣っているように思われる。 そしてこの矢吹駆シリーズのウリである思想対決であるが、今作ではVSジョルジュ・バタイユ。主に彼の著作『呪われた部分』と『エロティシズム』についての思想を取り扱っている。 確かにバタイユの思想のまとめ方は上手だと思うし、わかりやすくで面白いのだが、 この思想対決の部分は本当の本当に必要だったの??と思ってしまう。 つまり、ストーリーとのリンクのさせ方が、『サマーアポカリプス』に比べて下手なのではないかなあと。 ただしそうは言ってもこの矢吹駆シリーズ。 色々と文句はつけてしまったが、面白くない訳ではない。 いや、面白くない訳が無い。
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