啓のお母さん、おじいちゃん、そのまたご先祖たち、と身内の人たち(不死者を含む)がみんなやたらと個性的で、
いろんな意味でそれぞれ啓を構いたがっているのが、今回、面白かったです。
そして永遠に生き続けることに退屈しているような不死の者たちにとって、
適度にハチャメチャで、感情豊かで生気が溢れている啓が
とっても刺激的な存在に見えるのもよくわかります。
啓たちが薔薇騎士団という秘密結社とどう折り合いをつけるのか、それともアウトローとして秘密結社と決別するのか
そのあたりも読みどころです。ネタばれなので語れませんが、これまでたくさん登場してきた結社の人物たちもちゃんと
ドラマに絡んでいますので、なんだか気持ちいい決断でした。
一読者としては、レヴィンの「いこじ」とさえ感じるかたくなな(融通のきかない)ところが好きです。
よく言えばストイックだけど、悪く言えば鬱陶しい奴・・・
そこをうまくコントロールしている啓が、ずいぶんレヴィンを転がせるようになったね、って感じでした。
長いストーリーで、まだまだ物語が拡散していくようですので、長編のヒロイックファンタジーがお好きな方に
おすすめです。