前巻の最後、ファッション雑誌の写真に載っていたモデルが、クラン≪ZOO≫の新人ルーシーの父親ではないかという所で終わりまして、この巻では雑誌に載っていたブランド“悪徳再生(リヴァイス)”のモデルを探すマリアローズ達ですが、一方でそのモデルがあの作品中最悪のキャラクターSIXではないかということをルーシーに言うべきか否か、もしルーシーの父親がSIXだったという最悪のケースだったらどう接するべきかどうかで悩むわけです。
そして毎度ながらマリアローズにストーカー同然にまとわりついてくるアジアンも、SIXとは色々と因縁があるので独自に行動を起こし、SIXらしき男と対峙、ルーシーの都合などお構いなしで戦闘をやらかします。更にはこれまたSIXと因縁のある≪秩序の番人≫もSIX生存の報告を聞いて、行動を起こさないはずがなく……という感じでエルデンに再び嵐が吹き荒れます。
そうしたストーリーの流れもさることながら、今回は作中の所々にお楽しみ要素が入っているのが良かったです。
例えば活動内容や副長ヨハンの性格から固いイメージがある≪秩序の番人≫では、いつの間にか女性隊士達の間でヨハンのファンクラブと言える秘密結社JMA、正式名称『ヨハン・サンライズ副長の凛々しい眼鏡姿をそっと見守る会』が密かに結成されていて、会長、副会長共ヨハンの眼鏡姿を間近で見ると理性を失いかけたり失ったり、ヨハンの周りの部下が能力重視で選んだらノリが軽かったり変態だったりと、良く言えば人間味がある、悪く言えば不安な面を見ることができます。
マリアローズ達もリヴァイスのレセプションに潜入するため、ファッション雑誌の出版社に関係者として連れて行って貰う条件として写真撮影の練習台になるのですが、マリアローズ、ユリカ、サフィニア、ルーシーがそれぞれコーディネートされた衣装で色々ポーズを取りながら被写体になりまして、正直私も撮影したいと思いましたよ。ええ、このためにデジタル一眼レフをすぐに買っても良いくらいですよ(笑)。
もちろん本筋の方も読んでいて「そう来るか!」と思うような展開で次巻に続きますから、発売が待ち遠しいです。