内容紹介
説明や分析といった西欧独自の思考法や、いわゆるコミュニケーションのための日常言語では掬いとれずにきた世界の肌ざわりや手ごたえ。世界のあるがままのその質感を、自らの手と耳に奪還するための技法=文法とは? 既知の書字言語(エクリチュール)に先行する叡智に耳をそばだて、現代の固化した言語文法では名指しえない薄墨色の領域を考究する画期的論考。
内容(「BOOK」データベースより)
風の唸り、川の水音、森のざわめき、詩語による交信。物質言語の響きを聴きとり、これを人間の初発のことばとして返すこと。谺の修辞法を学ぶこと。分析的言語では掬いとれずにきた世界の肌触りを私たちが奪還する方法とは?メキシコの火山高原からカリブ海の灼熱の汀へ、アフロ・ブラジルの黄昏から奄美群島の唄の魂まで、ことばと感覚の薄墨色の領域を求めてはるかな道行きを重ねてきた人類学者の、画期的な試論にして、時空を超えた「認識の自叙伝」。