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蕪村俳句集 (岩波文庫)
 
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蕪村俳句集 (岩波文庫) [文庫]

与謝 蕪村 , 尾形 仂
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

俳人は自分の句集など出さなくてもいい,というのが蕪村の口癖であったが,実はひそかに自選句集を書き進めていた.散逸した自筆句集の約7割を復原,その1055句に「春風馬堤曲」などを加え1本とした. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

俳人は自分の句集など出さなくてもいいというのが蕪村の口癖であったが、実はひそかに自選句集を書き進めていた。しかか死によって未刊、しかもひとり娘の婚嫁の資として頒布されてしまう。長年にわたり自筆句集を求めていた校注者は、約7割を復元、本文庫には、その1055句に「春風馬堤曲」など俳詩3篇を加え一本とした。

登録情報

  • 文庫: 319ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1989/3/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4003021010
  • ISBN-13: 978-4003021019
  • 発売日: 1989/3/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 出会いは二十年以上も前に遡る著書であるが、今なお時々愛読する。ふっと蕪村に会いたくなる時、懐かしい俳句の一つや二つを読みたくなる時、落ち込んで慰めが欲しい時などが再読の機会となる。郷愁性、青春性、牧歌的、叙情的、叙景的等いろいろ蕪村俳句の特徴を挙げることができる。蕪村の俳句は、概して「明るい」、「懐かしい」、「精神的に軽くしてくれる」、「慰められる」という印象がある。丁度クラシックにおけるモーツァルトの曲と似た位置付けであろうか。蕪村俳句を読む時は、モーツァルトの曲を聴き精神的に高揚されるのと同じような状況を生み出すと言えないだろうか。

 なお、嘗て知人に名著として薦められ、読んだ「郷愁の詩人 与謝蕪村」(萩原朔太郎著)は、蕪村俳句を理解する上で至極参考になる優れた解説書と思う。薄い文庫本であるので、是非にお薦めしたい。

 また、蕪村は高名な画家でもあり、俳句に通じた素晴らしい絵がある。俳句の嗜好は年代に応じて変化するが、今また拾い読みしてみれば、以下のような蕪村俳句が好みとして挙げられる。

さしぬきを足でぬぐ夜や朧月

月に聞て蛙ながむる田面かな

にほひある衣も畳まず春の暮

洗足の盥も漏りてゆく春や

春惜しむ宿やあふみの置炬燵

腹あしき僧こぼし行施米哉

初汐に追われてのぼる小魚哉

淋し身に杖わすれたり秋の暮

かなしさや釣の糸吹くあきの風

うづみ火や終には煮る鍋のもの

古池に草履沈みてみぞれ哉
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形式:文庫
 気のせいか、蕪村の句には、漢数字を織り込んだ句が多い。

  みじか夜や六里の松に更たらず
  さみだれや大河を前に家二軒
  飛び石も三ツ四ツ蓮のうき葉哉
  蓮の香や水をはなるゝ茎二寸
  ゆふだちや筆もかはかず一千言
  こがらしや何に世わたる家五軒

 蕪村の句には、おどろきがある。

  斧入て香におどろくや冬こだち
  短夜や金も落とさぬ狐つき
  やどり木の目を覚したる若葉かな
  稲かれば小草に秋の日当る
  風吹ぬ夜はもの凄き柳かな
  目前をむかしに見する時雨哉
  化さうな傘かす寺の時雨かな

 蕪村の句には、色のパワーがある。

  ころもがへ塵打払ふ朱の沓
  目にうれし恋君の扇真白なる
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