主人公の著作の一覧表は添付してあるが、「伝記」なので年表ぐらいついていると良かったかな・・というので星4個だけど、内容は十分におもしろい。
祖父、父と営々と蓄財してきたのを孫が湯水のように使ってしまうのはよくある話だけど、まあ、カジノで一気にすってしまうのに比べれば、パリの大学都市の日本館(今も現役)を残したり、藤田のパトロンになったり、英仏ほか欧米の多くの文化人と交流があったり(多くの女性と浮名を流したり)で、「バロン薩摩」の名を轟かせたのは一種の国威発揚ですばらしいですね・・。今の価値で数百億円の散財だそうだ!!
鹿島さんはお手のもののパリが舞台なので、往時の煌めくような都の姿が活写されている。しかし、日本の華族、や貴族(殿様の末裔)たちも大挙してパリ、ロンドンで豪遊していたようで、ずいぶん景気のいい時代もあったんですね・・。
薩摩氏の著作の内容の矛盾する箇所をその当時つきあいのあった他の日本人の著作で検証するなど多くの文献を検証して行く作業はさすがに手慣れたものです。