◎そばは江戸食を代表する粋な食べ物であり、その伝統は江戸前と呼ばれるうなぎや握りずし、天ぷらよりもはるかに長い。幕末頃、江戸のそば屋の数は四〇〇〇軒近くまで膨れあがったといわれる。
本書では、江戸・明治・大正から連綿と受け継がれる老舗そば屋の系譜を辿り、江戸以来のそば屋の伝統を顧みる。
【著者紹介】
岩崎信也(いわさきしんや)
1954年生まれ。そば研究家、フードジャーナリスト、ノンフィクションライター。著書に、『蕎麦と生きる----一茶庵 友蕎子 片倉康雄伝』『ホテル料理長列伝』『宿を支える女将たち』(以上、柴田書店)、『江戸っ子はなぜ蕎麦なのか?』(光文社新書)、『食べもの屋の昭和----伝えたい味と記憶』(新潮文庫)などがある。
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たとえば、「更科」は旦那の芸者遊びや昭和恐慌の影響で一度暖簾を下ろしているし、「藪」でも主人が相場で失敗して行方不明になったりしている。
もちろん、このような例は一部だけだが、どこの店でもそれなりの栄枯盛衰を経て現在に至っているんだなぁと、しみじみさせられます。
老舗の味わいというのは、そばの味だけではなく、その店の歴史や建物の佇まい・・・すべてをトータルしたものなのだと痛感しました。
今後、そば屋通いが楽しくなりそうです。
また、そばの蘊蓄も豊富で、思わず「へぇ!」と唸ること数十回!
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