料理の作家であり料理評論家である著者が、蕎麦屋で一週間修行した、
という話が書かれた本、
というだけではない。
この本を読めば、蕎麦屋になるための実践的なノウハウがわかると思う。
そしてこの本には、蕎麦屋という商売に限らず飲食店を経営するうえで大切なことがかかれいてると思う。
その中でも重要だと思ったのは、飲食店で大切な要素の割合において、料理の味は30パーセントくらいのものだということ。
本当に大切なのは、接客であったり店の雰囲気だったりするのだ。
私も確かにそうだと思う。
飲食店の料理の味がおいしいのは今の時代では当たり前のことである。
常連になりたいくらい好きになれる店というのは、自分の好きな雰囲気を持っていたり、気持ちの良い店主がいたりしなくてはダメなのだ。
私のようなものでも、二回以上繰り返してゆく飲食店というのはそういうところだ。
最後に一言。
本書の中で著者が行っているソバ修行は、修行と呼べるものとは到底思えないな。