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蕁麻の家 三部作
 
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蕁麻の家 三部作 [単行本]

萩原 葉子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,360 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

家族とは別世界に生きていた父、子を捨てて家を出た母。祖母に虐待された暗い青春時代の告白『蕁麻の家』、一族の残酷な仕打ちと戦時下の空しい結婚生活を赤裸に綴った『閉ざされた庭』、離婚後、一人息子を育て、書くことに生きがいを見出しダンスに出会う現在までの完結編『輪廻の暦』―。詩人朔太郎の娘の強靱な魂の記録。書下ろしエッセイ「歳月―父・朔太郎への手紙」を併録する愛蔵版。

内容(「MARC」データベースより)

家族とは別世界に生きていた父、子を捨てて家を出た母。祖母に虐待された暗い青春時代の告白「蕁麻の家」ほか、「閉ざされた庭」「輪廻の暦」など、詩人萩原朔太郎の娘である著者の自伝的長編小説三部作を収める。

登録情報

  • 単行本: 507ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/10)
  • ISBN-10: 4103168064
  • ISBN-13: 978-4103168065
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
父方の祖母、叔母からすさまじい家庭内暴力を受けて育った著者の、あまりにも有名な自伝的小説。
病気で精神発達遅滞となった妹は、愛されもしないがいじめられもしない。
こういう家では、正気でいるほうが辛いであろう。

でもようやく、老年になってから青春を取り戻す。
もっともっと、100歳まで踊りたかったでしょうに、80代半ばで亡くなってしまわれましたね。

意地の悪い見方かもしれませんが、著者をあれほどいじめた祖母や叔父叔母のその後が全く書かれていないのは残念。
祖母は心臓発作で亡くなったようだが、具体的な記述はされていないし。その他の人たちはどういう死に方をしているのか。
このレビューは参考になりましたか?
By taru
形式:単行本
「父・萩原朔太郎」を読んで、「蕁麻の家」を読みましたが、あくまでも興味は<朔太郎>にあったのです。朔太郎の家庭・家族がどのようなものであったのか、あれらの詩がどのようにして生まれたのかが知りたかったのです。「父・萩原朔太郎」は表題の通り朔太郎の思い出が中心で、実生活者としては実に頼りにならない父親像が描かれていて興味深かったのですが、この「蕁麻の家」は、浮気をして夫と子どもを捨てて出て行った妻の残していった長女(作者)と、高熱を出して寝込んでいたのに放っておかれたために脳に障害が残ってしまった次女とが、一家を支配する祖母からいかに迫害されて育ったかということを綴った「第一部 蕁麻の家」、戦時下に職場の同僚とお茶だけの結婚式を挙げ、新しい家庭を持ったものの味気なく貧しい生活を続け、戦後に子どもが出来たのについに夫を追い出す形で離婚してしまう「第二部 閉ざされた庭」、離婚後朔太郎の思い出を書くように勧められて書き始めた文章が認められて作家として生活するようになり、自分を捨てた母親を引き取り、障害を持つ妹とも一緒に暮らしながら、ダンスを生きがいとして生きてゆくようになった「第三部 輪廻の暦」という三部から構成されています。この三部が書かれるのに二十余年という時間が流れています。

作中、主人公は取材に答えて、「これだけは書かなくては死ねないという強い思いがあったので、遺言のつもりで書きました」と言っています。この物語を読む人は多分実話的な興味から読む人が多いと思うのですが、問題はどこまでが事実で、どこが虚構なのかということです。巻末の作者の年譜を読むと、物語の中の出来事に対応した形で作者の生活史的な内容が書かれているので、うっかりすると書物の内容が事実そのままの出来事だとも思ってしまうのですが、あくまでもこれは作者の目から見た真実ということなのだと思います。作者自身、書いたものを批判された時に、フィクションというものが分からない人だと反論しています。

第三部を書いた後に「歳月―父・朔太郎への手紙」を書き、その中で「悲劇の根元は、お父さまのふし穴の眼の故(せい)でした」と朔太郎を糾弾する作者ですが、朔太郎の娘として生まれた悲劇の生涯を書き抜いた、稀有の一冊といえるでしょう。読み始めると最後まで一気に読んで飽きさせない筆力があり、作家としての技量を証明する一冊ともなっています。
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12 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
おもしろいですねえ。男のわたくしには、女の執念が、怖くて、怖くて。朔太郎ならずとも、夕方には飲み屋に逃げ出したくなります。結構、このあたりに男女の性差・欲望というものが、隠されている作品なのかなあ。朔太郎--葉子、犀星--朝子、と四者を比較して読むと、かなりおもしろい。繊細な神経の詩人・朔太郎がご飯をぽろぽろこぼして、それを犀星がいちいち拾ってきれいにする姿など(ここには書かれていませんけど)、彼らの作品からは、読者は想像だに及びませんからね。
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