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蔓の端々 (講談社文庫)
 
 

蔓の端々 (講談社文庫) [文庫]

乙川 優三郎 , 縄田 一男
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

直木賞作家の底力!
清冽な時代小説

若き武士・瓜生禎蔵(うりゅうていぞう)は、剣術で身を立てようと武芸に励んできた。ある日突然、彼が妻にと想いを寄せていた娘・八重が、幼馴染みで道場仲間の黒崎礼助(くろさきれいすけ)と姿を消してしまう。しかも礼助には筆頭家老暗殺の嫌疑が。事の真相は?
藩内抗争に否応なく巻きこまれてゆく武士たちの苦悩と悲哀を描く傑作時代小説。

内容(「BOOK」データベースより)

若き武士・瓜生禎蔵は、剣術で身を立てようと武芸に励んできた。ある日突然、彼が妻にと想いを寄せていた娘・八重が、幼馴染みで道場仲間の黒崎礼助と姿を消してしまう。しかも礼助には筆頭家老暗殺の嫌疑が。事の真相は?藩内抗争に否応なく巻きこまれてゆく武士たちの苦悩と悲哀を描く傑作時代小説。

登録情報

  • 文庫: 456ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/4/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062737132
  • ISBN-13: 978-4062737135
  • 発売日: 2003/4/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 364,266位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 明日を思い生きること, 2004/4/8
レビュー対象商品: 蔓の端々 (講談社文庫) (文庫)
自身とは無縁の世界の出来事に翻弄される人の運命を、見事にタイトルにあらわしているなと感心してしまった。
大きな組織の中で、上にたつものの勝手で運命に翻弄される下にいる者達。彼ら・彼女らのしなやかな生命力の強さを感じさせるのは、乙川さんの凄さなのかなと思う。

冒頭とラストでは、登場人物の心情が随分と変わってきている。それは過酷な試練を受けたゆえであろうが、変わった自分を振り返り昔はよかったと嘆くか、明日のことを考え前向きに生きていくか。そのあたりの生きる姿勢を私たちに示してるように思えてならない。

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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 正統な実力派登場, 2004/6/3
レビュー対象商品: 蔓の端々 (講談社文庫) (文庫)
どなたかご指摘の通り、内容やその切なさ・どうしようもなさを、タイトルが見事に表している。
懸命で、実にまっすぐで。見捨てていけないものを、やっぱり見捨てておけない。そんな主人公はまさに清冽という印象。
そして、相手の心不在の若い恋から、試練を経て人として男として成長していく姿がいい。

また、当時の女性の状況、心情、そして今でも共通する想いなどもよく描かれており、この時代小説を豊かにしている。
読んでいて、藤沢周平さんの『蝉しぐれ』を思い出した。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 乙川節を楽しめる長編, 2007/11/8
レビュー対象商品: 蔓の端々 (講談社文庫) (文庫)
地方小藩(この作品では3万1千石)の藩士の生き方を上から下まで丸ごと収めた1編。
「霧の橋」「喜知次」に続いて、濃密な設定と精緻な筆運びで仕上げる乙川長編の真骨頂が楽しめる。
やはり、乙川優三郎は長編に限る。

この作品では、一介の下級藩士がいつの間にか藩政をめぐる改革の渦に巻き込まれ、しかも最先鋭としてそれを成し遂げる役割を果たす。
しかし結局は兵隊は兵隊。
ここに登場する男も女も、城郭を成す石垣の“蔓の端々”に過ぎなかった。

その“蔓の端々”の生活を、時には生き生きと、また時には寂しく描くところはまさに乙川節である。

ただ、文体がくどくてちょっと読み進みにくいところがあったかなという印象。
他の作品があまりにも良すぎるので、ここでは差し引いて星4つとさせていただいた。
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