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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
蓮田善明を読みうる唯一の書物。,
By misidazai (多摩区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蓮田善明/伊東静雄 (近代浪漫派文庫) (文庫)
清水文雄と並んで、全的に影響を三島由紀夫に与えたのが、この二人である。とりわけ、蓮田善明の影響は大きい。川端康成が三島の師匠ということになっているが、それは文壇に出る際に、川端の伝を借りて、それを恩義に感じているというだけで、文学的影響は皆無であることは、三島と川端の書物を読めばわかることである。
残念なことに、現今で蓮田善明を知りうる書物はこの一冊だけになってしまっている。三島に影響を与えたのは、彼の文学観のみならず、その生き方である。…終戦直後、天皇の批判をした上官を射殺して、彼は自害した。いかにも右翼的というかもしれないが、…。終戦を告げたその口で、天皇を批判する下劣な上官…終戦まで、天皇原理で部下を戦地に率いていた…を許せなかったのであろう。「浪漫派」の一員としてのみならず、日本人として…。 この書には、蓮田の唯一の小説「有心」と評論「森鴎外」「養生の文学」「雲の意匠」が収められている。 プチナショナリズム、だか俄かナショナリストはこの「右」の極みを呼んで、精神を浄化しろ!「嫌韓流」など言えなくなるだろう。
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