2005年に放送されたアニメの中では間違いなく最も完成度の高い作品だったと思う。
今回脚本を担当されたのはTVシリーズを後半から立て直した冲方氏。
1時間という短い尺だったせいか多少荒削りだったり、急ぎ足の展開だったことは否定できないが、それを差し引いても素晴らしい物語運びだったことは事実である。
また、「あなたがそこにいてくれたから・・・」など、氏特有の心に響く台詞回しも今回は健在だ。
TVシリーズへの橋渡し的な意味合いで作られたこの作品。
言うなれば「命のリレー」と称する事もできるかもしれない。
残念ながら主人公たちは悲しい結末を迎えてしまうわけだが、見終わった後には悲壮感とは違う一種の満足感も得られる作品であった。
また、皆城総士の決意やノートゥング・モデルの起動実験など、TVシリーズの補完も同時に行っていてくれたことがファンにはさらに嬉しかった。
内容的には文句無く5つ星評価が出来る作品だと私は思う。
スペシャル版は1万円と値段が高めな所が多少ネックではあるが、それも見公開シーンやキャストインタビューなどの特典を考慮するば許せる範囲であろう。
「種と同じキャラデザだから」と言って敬遠するのではなく、実際に手にとってその完成度の高さを確認してみて欲しい。
とにかく、できるだけ多くの人がこの作品を観てくれることを心から期待する。