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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ライトノベル的設定と発想の「走れメロス」,
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レビュー対象商品: 蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
このタイトルに「挿絵:森沢晴行」で、この表紙を目にしたら『追憶』から『恋歌』に連なる『飛空士』の世界観にバトルあり、メカも出るかな?みたいな作風を期待することだろう。これは半分アタリで半分ハズレである。もちろん良い意味で。舞台は空、敵も空、バトルあり、メカも少しあり、異能的要素にRPG的要素もある。ここまでは「アタリ」だが、恋する乙女的なラヴはなし。その代わり、物凄い偏愛を小学生の姪っ子【在紗】ただ1人に向けるヒロイン【駆真(カルマ)】の振る舞いが著しく痛快に「ハズレ」る物語である。冒頭、所属する蒼穹園騎士団での駆真を端的に示す一文から始まるが、こうした冷静沈着な鉄仮面とは異なる、在紗の前限定の変わり様、そのギャップは凄まじく、口絵はもとよりP.25やP.85の挿絵でも確認できて笑える。しかも、駆真は正義の味方でも何でもなく、途中で訪れたいろいろな場所や様々な状況にあっても、ヒロインにあるまじき言動で登場人物だけでなく読み手までも愉快痛快に裏切ってくれるのである。常識に対して否定も反抗もせず、ただ在紗のためだけに超然と無視していく固定観念とのズレが天晴れに見えてくるのは、これが唯我独尊の自己中に見えながらも、その実が猛烈に「在紗中」だからであろう。そして、そんな駆真が在紗のために駆け付ける、傍から見ると「何もそこまで」という意気込みで駆け付けようとするのが本作の骨子である。最初に目的を明示し、そこへ一直線に向かいたいのに邪魔が入って上手くいかないドキドキを感じながら、駆真と一緒にゴールを目指すスタイルは、その想いの種類こそ異なるものの、まさに『走れメロス』であり、所々の紆余曲折に今後の行方も含めて結末までの道程を楽しむ作品と言える。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これからが期待できる作品,
By kirichan (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
ファンタジア大賞をとった新人によるデビュー作。エアと呼ばれる空飛ぶ生物が人類の生存を脅かす世界で、そのエアを狩る女性騎士が主人公。空を駆ける主人公の活躍が見られます。本屋でたまたま見かけてタイトルと表紙に惹かれて購入してみました。最初はなんとなく表紙の感じから正統派のSFかファンタジーを予想してましたが、見事に裏切られました(もちろんいい意味で)。巻末の解説にもありますが、一言で言うならまさにごった煮。主人公にさまざまの荒唐無稽な試練が降りかかります。もちろん最後には正統派の活躍も待っています。主人公とともに翻弄されるのを楽しむのもまた一興では?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すべては愛する姪のため☆,
By ケビ太郎 (中野区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
「国一つくらい知ったことか。在紗の為なら世界も滅べ」なんか今ドキ。 理由が小さくて下らないからこそ、何か共感できるというこの罠(笑) こんなのが主人公なんで、内容もアレです。 主人公にパワーがアリスギテ(方向性が間違ってるとは思うが)、 もうお腹いっぱい! と思いきや、 周りの取り巻きも十分個性爆発にて、目が離せない! 古代の魔人とか、もう意味が分からない(笑) なんだろう、このカオスはどこか懐かしい…(笑) 文章上手いのでスラスラ読めます。 続刊に期待です。
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