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蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯
 
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蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯 [単行本]

門田 隆将
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ゼロ戦に乗り、特攻に散った日系アメリカ青年の鮮烈な生きざまが、
六十有余年の時を経て明らかになる感動の歴史ノンフィクション!

昭和20年4月6日、沖縄を取り囲む米機動部隊に対して、
およそ300機が参加した空前絶後のカミカゼ・アタックがおこなわれた。
この特攻隊員の中に、米・サクラメントで生まれ育った日系二世・松藤大治がいた。

15歳で父母の祖国日本に戻り、やがて東京商科大学(現・一橋大学)に進んだ彼の夢は、
日本とアメリカを結ぶ「外交官」になることだった。
だが、時代の波は、松藤にその道を進むことを許さなかった。

剣道の達人にして、トランペットの名手。頭脳明晰でリーダーシップに富み、
誰からも愛された青年は、なぜ日本のために「死」を選んだのか。
当時の学友、戦友から、いまも米国に健在な実弟まで、
生前の松藤を知る人々を門田隆将が一人ひとり訪ね歩き、
貴重な証言を積み重ねて真実を追究したノンフィクション。

数奇な運命に翻弄されながらも希望を失わずに毅然として生き、
「日本は戦争に負ける。でも、俺は日本の後輩のために死ぬんだ」
と言い残して特攻に散った日系アメリカ人の感動の生涯は、
私たちに「日本人とは何か」を改めて問いかけて来る──。

内容(「BOOK」データベースより)

「日本は戦争に負ける。でも、俺は日本の後輩のために死ぬんだ」運命に従い、最後の日まで懸命に生きた出陣学徒の知られざる特攻ドキュメント。感動の歴史ノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 集英社 (2011/4/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087806065
  • ISBN-13: 978-4087806069
  • 発売日: 2011/4/26
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
門田隆将さんのファンなので、新刊が出るという情報を知ってさっそく購入しました。
今回は、昭和20年4月に23歳という若さで特攻に散った日系アメリカ人・松藤大治さんという海軍少尉の人生を辿ったノンフィクションでした。
300ページ近くある本なのに、日曜日の昼に読み始め、夜までに一気に読んでしまいました。途中で読むのを止めることができない迫力と感動でした。
自分は、いったい何に感動したのだろう? と、読み終わってしばらく考え込んでしまいました。
アメリカで生まれ育ち、15歳の時に初めて両親の祖国・日本の土を踏んだ松藤大治さんは、抜群の優秀さで今の一橋大学に入り、学徒出陣で海軍に入隊し、
零戦パイロットとして特攻隊員になっていきます。
何も残さないままこの世を去った松藤さんの足跡を、筆者の門田さんは、日本国内はもちろん、アメリカのミシシッピ州やカリフォルニア州など、
文字通り世界中を訪ね歩き、松藤さんがどんな思いで祖国アメリカへ特攻していったかを手繰り寄せていきます。
松藤さんの毅然とした生きざまが胸に迫り、読み進めながら、あたかも映画を観ているような思いがしました。
門田さんは、さまざまなジャンルでノンフィクションを書いていますが、私は特に歴史ものが好きです。
『康子十九歳 戦渦の日記』で戦時下の少女の思いを描き、『この命、義に捧ぐ』では、台湾を救った陸軍中将の姿を描き、
そして、この『蒼海に消ゆ』では、23歳で祖国アメリカに特攻して死んだ日系2世の思いを描いています。
それまで誰も知らなかった存在を独自の視点と取材で掘り起こしていくのが門田さんの特徴です。
私は、読み終わって、生きる勇気と感動をもらえるのが門田作品だと思っています。
松藤大治さんの生きざまは、多くの日本人に勇気を与えてくれます。
大震災の今こそ、勇気をもらえるこういうノンフィクションが貴重だと思いました。是非、映画化して欲しいです。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は日系アメリカ人松藤大治さんが出生地アメリカを離れ、福岡の中学を経て、東京商大に入り、志願し特攻になり、亡くなるまでの人生を描いている。同じ日系アメリカ人の早大生がアメリカ国籍を理由に、出征しなくてすんだという話は、松藤さんの生き様を知るエピソードとして印象に残る。死ななくてもよかった。死ななくてもよい方法はあった。だが、松藤さんはむしろほどんど唯一の死への道である航空隊への入隊を選択する。しかも、アメリカとの戦争が必敗であることも、冷静に見ていた。その上での死の意味は大きいと思う。さらに、刮目すべきは、松藤さんを語る商大の同級生や、同期生の話だろう。家族を守ることの先に国のために死ぬことがあると考えていたとの言葉が散見される。松藤さんの戦友の「戦友たちの死を無意味だったとか、可哀想だったとか、そういうことは言って欲しくないんです。ただ、御苦労さん、よくやった、とだけ言ってやって欲しいです」。今を生きる私達にもっとも真摯に訴えてくる言葉だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
1921年(大正10)加州Sacramento生れの日系二世の松藤大治氏の23年間の数奇な運命に驚嘆した。アメリカに移民して大変苦労した一世夫婦の長男が、15歳単身で1936年(昭和11)に両親の祖国に渡った。日本で苦しい生活から米国に移民して、その子供達の日系二世は「アメリカ人」であって市民権を得ても、米国社会で平等には受け入れられない。多くの日系二世は日本に戻っており、大治も差別と不況の米国から「日本で勉強したい」「更に剣道に磨きをかけたい」と日本行きを決めた。そして大治は特攻隊として1945年(昭和20)4月6日戦死した。大治は英語・日本語は勿論、頭脳明晰、剣道他スポーツ万能、トランペット上手く、性格が良しと申し分ない生徒で、福岡県立糸島中学の2年編入試験に合格、4年終了で昭和15年4月東京商大(現一橋大)、小平の予科に合格する。予科は3年制から2年6カ月に短縮され、昭和17年9月に国立の本科に入学する。昭和18年10月には理工系を除く文科系学生の徴兵猶予を停止され、昭和18年10月21日神宮の学徒出陣壮行大会に参加した。大治が明確に「日本人」を自らの意思で選択した瞬間だ。12月に佐世保第二海兵団に入隊、そして元山海軍航空隊で戦闘機乗りの訓練を受け、昭和20年2月22日に特攻隊員として発令、同4月4日に鹿屋基地に到着した。日本とアメリカの両国に役立つように働きたいと外交官を強く志望していただけに何とも言いようがない。松藤大治海軍少尉(大尉に二階級特進)は「日本は戦争に負ける。でも、おれは日本の後輩の為に死ぬ」と以前から言っており、23年の短い生涯を閉じた。日本人だが米国生まれの二重国籍、両親・弟は米国で日系人収容所生活、大治の悩みや想いは計り知れない。尚、戦友・学友の大之木氏は、大治の母ヨシノさん(1998年没、享年94歳)と1993年にLAで面会出来て、著者は、弟のリキさん86歳と昨年12月に南部MS州で会えたことに安堵した。著者は当時の戦友、関係者、また大治が書いた「宗四郎」、一橋大学関係、同剣道部関係、海軍第十四期飛行専修予備学生の「元空戦の集い」その他多くのインタビュー、資料を丹念に取材し、その裏付けで全体的にしっかりとしたノンフィクションになっている。
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