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蒼氓 (新潮文庫)
 
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蒼氓 (新潮文庫) [文庫]

石川 達三
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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第1回(昭和10年度上半期) 芥川賞受賞

登録情報

  • 文庫: 262ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1951/12)
  • ISBN-10: 4101015058
  • ISBN-13: 978-4101015057
  • 発売日: 1951/12
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 294,844位 (本のベストセラーを見る)
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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 遥かなるブラジル目指して, 2005/6/28
By 
ミーミルの泉 (北海道) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 蒼氓 (新潮文庫) (文庫)
『蒼氓』ですが、そうぼう、って意味の分かる現代人はいるのでしょうか?私は分からなかったので辞書で調べました。「もろもろの民、すべての人民」という意味だそうです。
内容にぴったりのタイトルです。

表題作を含め連作三編が収録されています。物語の舞台となるのは1930年のブラジル移民船ら・ぷらた丸です。作者の石川達三自身、「助監督」として実際にら・ぷらた丸に乗り組んでいたそうです。作中にも「助監督」なる人物が登場し、色々活躍(?)します。そこに注目して読むのも一つの楽しみ方かもしれません。しかし主人公はあくまでも、移民船に乗る人々、つまり蒼氓です。

戦前の作品ということになりますが、現代人が読んで読み難いということはありません。文中、これといって難解な語も出てきません。むしろタイトルが一番難しいです。
話の内容は、移民の人々のリアルな姿。故郷を捨て不安を抱きながらも力強く生き抜こうとする姿勢は崩さぬ、不器用ではあるが純朴な蒼氓の生き様です。

第一回芥川賞受賞作という肩書きと、難しいタイトルと、かなり昔の作品であるということで、手を出しにくいと思われがちかもしれませんが、そんなことはありません。普通に読めて普通に面白い小説です。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 エネルギーをもらった。, 2007/9/9
レビュー対象商品: 蒼氓 (新潮文庫) (文庫)
冒頭の、雨の神戸の描写に、暗い小説かと思いながら読み始めました。
1930年の、ブラジルへ渡る移民たちを描いた三部作です。
田畑や家財一切合財を手放して出てきたのに、病気で渡航を許されない家族、思う人と
別れて船に乗る娘、煙管を握りしめて、周りに心を開かない婆さん……酒を飲んで景気
よく踊ったり歌ったりしている男たちでさえ、どこか暗く見えてくる。
それなのに、一気に読みきってしまいました。日が経つにつれ、幸も不幸もひっくるめ
て現実を受け入れていく登場人物たちの姿の、そのエネルギッシュなこと。
そして、第三部のラストの、ブラジルの日差しをあびる移民たちの姿。
階級社会、人間のもつずるい一面など、考えさせられる部分も多くありましたが、なに
よりも、生きていくエネルギーをもらえる、そんな小説でした。
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