登録情報
|
テムジン、すなわちジンギスカンを世界征服に突き動かしたものは何だったのか? その源をテムジンの、自分のなかのモンゴル人の血に対する疑念に求めつつ、リアルに描いていく井上氏の筆力に圧倒されます。後半国を築き上げてなお、征服欲を失わないジンギスカンの姿にも鬼気迫るものがありますが、やはり前半ほとんど裸同然から、兄弟たちと助けあって少しずつ地歩を固めていくところが物語としてもぐいぐい引き込んでいく力強さがあり、秀逸です。人間ジンギスカンの深部に迫る好著。
ただ、登場人物中キャラクターが立っているのは、主人公テムジンの他には、自分と同じ境遇に生まれ、同じように蒼き狼たれと願う長子ジュチ、正妻ボルチ、妾クランくらいで、他の武将たちや息子たちのキャラクターがつかみ難く、物覚えの悪い私などは人物相関図を描きながら読まなければならなかった。
こうしたサブキャラクターたちの個性も描いてほしかった。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|