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蒸発―ある愛の終わり (光文社文庫)
 
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蒸発―ある愛の終わり (光文社文庫) [文庫]

夏樹 静子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

飛行中のボーイング機から人妻美那子が消失した。密室状態の旅客機からなぜ! 愛人の新聞記者冬木は、謎を追って彼女の郷里へ向かったが…。現代人の愛を叙情豊かに描く長編推理。(太田 孝)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。そこで彼は、美那子をかつて愛していた男の失踪、そして殺人事件に出遭う。愛しい女に対して深まりゆく疑惑。蒸発の真相は…。男女の愛を叙情豊かに活写したミステリーの名著待望の復刊。「日本推理作家協会賞」受賞作。

登録情報

  • 文庫: 513ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2007/03)
  • ISBN-10: 433474219X
  • ISBN-13: 978-4334742195
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 166,228位 (本のベストセラーを見る)
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邂逅 2010/3/17
形式:文庫
完全密室と化した航空機のなかから忽然と消失するひとりの女...。何と言ってもこの導入部のインパクトが最高!また、最後に明かされる
からくりの仕組みにも満足のため息。。
作者の夏樹静子さんは、基本的に新しいネタがないんならミステリーは書かない方が良いと語っている通り、常に新しくて多彩な着想を
展開し続けていますが、その精神は初期傑作の本作でも堂々と存在している。トリックも良い。良いけど、それ以上に人間ドラマが良い。
人間なんちゃらなんて書くとうそ臭くなるが、結局はこの人は男と女を描くのが上手すぎる。両方あってこその人間。時代背景が変われど
この瑞々しい男女の精神性は古臭くならないのが凄い。確乎とした主張がある。それが余韻に繋がる。やりきれないのに美しい。この感覚を
掘り下げさせたらミステリー界随一だ。あとやっぱり、この人の精密部品を組み立てるが如くのプログラミングも驚き。そーゆうとこは
なにより男っぽく、情感の豊かさは女の如く。その要素はこの一作において顕著。男女の出逢いが奇跡を生む。また悲劇を生ずるの。。
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形式:文庫
新装版で読みやすいです。
このような大きめ活字の文庫本がもっともっと出回ることを、高齢社会の一員として歓迎します。(けっこう活字の読みやすさは、購買意欲を左右します)

さて、本作は、ものすごく手が込んでいるので、途中、何度も見返しながら、読み進まないと、筋が混乱しそうになる。

しかし、それとは別に、毎度ながら、男女の微妙な愛の交流と葛藤を書かせたら、これだけ表現できるミステリー作家は、今もいないだろう。

またこれも、余計なことかもしれないが、「勉」少年の行く末が案じられてしまうのだー。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
協会賞受賞作。飛行中のジェット機からの人間消失という大トリックと男女の恋愛模様を融合させて描いた点が評価されたのだろう。女性らしい木目細やかな筆致は感じられるが、出来栄えには大いに不満が残る。

まず、人間消失が冒頭で描かれるが、こういう方法しかあり得ないと想像した通りの結果が最後で披露されるのでガッカリする。その上、その方法はセコイのだ。ヒロインが消失トリックを用いる必然性が薄いのも興味を殺ぐ。狂言回し役でヒロインの愛人役の記者が福岡に飛んでからの事件展開は凡庸で、事件の真犯人も意外性が無い。

致命的なのは、ヒロインと記者に対する人物描写が甘いため、二人の恋愛の様子が具体的に読者に伝わらず、感情移入ができない点である。副題に「ある愛の終わり」とあるが、どんな愛か分からないのである。そして、記者の生還が新聞発表されたのが6/10。ヒロインが失踪トリックを用いたのが6/20。辻褄が合わない。この間、ヒロインは裏日本に潜んでいたので、記者の生還を知らなかったと説明しているが、これは裏日本に住んでいる方への侮辱発言であろう。

本作はミステリのトリックと恋愛模様を融合させるという意欲的な試みをしながら、どちらも中途半端になってしまった凡作。
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