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蒲田戦記
 
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蒲田戦記 [単行本]

佐佐木 吉之助
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   本書は、バブル時代の象徴的存在であり、後に住専の大口借り手として糾弾され有罪判決を受けた桃源社社長、佐佐木吉之助の回想録である。2度の吐血にもかかわらず執筆を続けたという逸話には、そこまでして世に問わねばならぬ「真実」を著者がまだもち続けていることをうかがわせる。その証言は、確かにすさまじい。

   1987年、657億円での蒲田駅旧国鉄用地の落札以降、再開発プロジェクトの行き詰まり、国会での証人喚問、経営責任の追及など、バブル崩壊とともに著者の人生は暗転する。しかし、それはすべて「罠」だったというのだ。銀行によるプロジェクトビル完成前の一方的な融資打ち切りと債務不履行の通達、ゼネコンによるビルの不正登記と抵当権設定、両者によるビルの差し押さえ工作と競売。さらに偽造預金を使った不正融資マネーの謀略、政治家秘書を使ったたかり…。

   著者はこれらの背後に、銀行、ゼネコン、官僚、政治家が一体となって、桃源社の莫大な利権プロジェクトを奪おうと画策する様子と、桃源社の資産を手に入れようとする銀行の狙いを見いだしていく。自分はその犠牲者であるというのだ。

   ときおり感情的に怒りをぶちまけた記述があったり、当時の言葉のやり取りが厳密に再現されたものなのか判然としない点があったりして、ドキュメントの客観性はやや損なわれている。しかし、ここに示された銀行その他の行為には純粋に驚かされる。貸し手責任やプロジェクト・ファイナンスについての著者の考察も重く受けとめられよう。バブル当事者の貴重な証言である。(棚上 勉)

内容(「BOOK」データベースより)

1987年、657億円で国鉄用地落札、1989年、米フォーブス誌「資産25億ドル」、1996年、住専事件で逮捕。バブルの当事者が書き記した事件の顛末。

登録情報

  • 単行本: 341ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2001/11)
  • ISBN-10: 4822242412
  • ISBN-13: 978-4822242411
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 539,735位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バブル実録。 2005/11/28
形式:単行本
バブルに踊り、踊らされた当事者による実録ノンフィクション。

失われた10年と言われて久しいが、政府や銀行側の言い分ではなく、不動産業を営んでいるバブル紳士当事者による回想録である。

このような本を読むのはは初めてで、自分のバブルへの見方が一面的なものであることに気が付かされる。

その意味で新鮮な読後感を得る本である。

何より全ての登場人物が実名で書かれ、詳細にわたって事実を描写している書き口には圧倒される。

バブルの全ての責任を政府の失政と断定する筆者の立場に対し、若干疑問を抱くが、そのバイアスを差し引いても、

日本を狂乱の渦に巻き込んだバブルという10数年前の出来事をこの本ほど、雄弁に伝えてくれる書はないであろう。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 バブルとは何だったのか、というテーマは現在の日本を眺めわたすときに考えずにおれない疑問なのですが、本書は「ある解答」を私たちの前に突きつけます。しばらく前の話ですが、アダム・スミスを引き合いに出して「資本主義経済が高度に発展するなかで起こった歴史の必然」というバブル論を展開される方がいました。でも本書に描かれたバブルの風景は、もっと根元的な「そもそもバブル自体が何者かによって仕組まれたモノではなかったのか」という疑いを抱かせるのに十分です。

 行政、銀行、デベロッパー。日本の土地問題を構成するさまざま要素が立ちはだかり、著者を翻弄します。そんな時代を「佐佐木」という突き放すような一人称で描き出した文章の合間に時折噴き出す怒りと悲しみを、1000兆円の借金を抱えた、この国の国民は如何に読むべきなのか。昭和ヒトケタの哀感を体現したかのような著者には「よくぞ書いてくれた」と、版元の日経BP社には「よくぞ出してくれた」と申し上げたい。時代の証言として、是非、一読をお奨めします。

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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
バブル期およびその崩壊期の当事者の考え方として興味深い一冊。筆者の自己弁護的な、偏向具合を弁えて読むには面白い。当時の金融機関の不祥事等と、筆者と金融機関との取引関係を微妙にクロスさせる等、よくわからない部分もある。特に、当時の独特の空気を知る、不動産関係者、金融関係者は、思わずニヤリとしたり、当時感じた不快さを思い返したりすることだろう。
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