平野さんの解説を読みたいのと、色々な人の演奏が入っているので一曲でも新しい出会いがあればいいな、という気持ちで買いました。結果は両方共にとても満足でした。平野さんのショパン評は愛情にあふれていて、しかも的確で斬新でさすがだなと感心しました。それから新しい出会いの方ですが、サンソンフランソワの弾くピアノソナタ第2番に非常な衝撃を受けました。とてつもない出会いでした。凄い緊迫感の曲なのだけれど決して叩きつけるような迫力で強引に圧倒する演奏ではなく、何か凄まじいまでの詩的エネルギーと信じられない程の柔軟で新鮮な演奏で圧倒するのです。天才作曲家と天才ピアニストの組合せが1+1=2でなく3、5、いえ10以上のものをうみだしたのだと思いました。選曲してくれた平野さんに大感謝です。ピアノソナタ第3番もあとからだんだん凄さを感じてきました。他のピアニストの演奏を聴き慣れていたので初めは「ずいぶんゆったりしたテンポだわね」位しか感じませんでしたが、だんだん凄い演奏だと思う様になりました。とてもピアノ1台で弾いているとは思えない、まるでオーケストラの様な音の厚みと深さのある演奏です。独特の豊かな雰囲気だし別の曲かと不思議に思う位の素晴らしさでした。その他の曲もどれも素晴らしかったのですが、初めて出会った感動という事でピアノソナタ第2番について主に書きました。