今後40年近くにわたって市場が拡大しつづけることが間違いない、数少ない成長産業。それが葬儀業界だ。現在2兆円の市場規模を有すともいうこの業界に、将来をにらんで新規参入する業者も多く、豪華な斎場も続々と建ち上がっている。重要なのは、この業界が現時点では野放しでやりたい放題の商売をしているということだ。
著者はまず、警察と葬儀業者の関係を洗うことから始める。「警察指定業者」の実態には度肝を抜かれる。遺体といえば病院、ここでも「遺体争奪」のアコギな例が満載だ。もちろん指定業者には良心的なところもあるが、たまたま自分の肉親を亡くしたとき、どんな業者にあたるかは運まかせなのが現状だ。だからこそ、業者の言うことをうのみにせず冷静に対処することが大切で、それには知識が必要だ、と著者は説く。
最終章では、交渉の仕方、見積書の見方など実践的な話が展開される。悪徳業者の常套句も紹介され参考になるが、実際、気が動転し悲しみに沈む場面で本書で得た知識を思い出し、心強く交渉できるものだろうか。親戚に黒木昭雄がいてくれれば理想的。ついそんな気持ちになってしまう。(坂本成子)
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それにしても高く取られたお金がこんなところに流れているなんて!!と色々ビックリ。
これを読んだら悪徳葬儀屋の「そんなんじゃ仏さんが浮かばれませんよ」
というセールストークに「こんなぼったくりじゃうちの仏はかえって成仏できませんよ」と反論できるというもの。
悪徳葬儀社をたたくに留まらず、優良な葬儀社の選び方が添えられているのもミソ。
幸いまだ父も母も元気なので、親子で読んで参考にしたいと思います。
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