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特に若い頃にありがちな、無防備な対人関係を、鮮やかに描ききっている。ぴったりと話や感覚の合う(と思われる)相手と知り合ってしまったとき、人はその相手との共有世界に夢中になるか、離れるかするものだが、夢中になった人はこの作中の「私」のように感じるし、周囲の人たちは作中の「仲間たち」のような視線で見ている。
狭い世界の、完結された濃密な人間関係の怖さ。当事者は相手を鏡のように、我が事のように感じるし、それで満たされると感じるのだけれど、その完全性ゆえにもう何処へも行けなくなる。その関係がいつまでも続く訳ではないのだろうが…。
そういう意味でわりと怖い小説だ。
でも、後の2作はそうでもないかな。
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