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葬儀の日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
 
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葬儀の日 (河出文庫―BUNGEI Collection) [文庫]

松浦 理英子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第47回(1978年) 文學界新人賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

葬式に雇われて人前で泣く「泣き屋」とその好敵手「笑い屋」の不吉な〈愛〉を描くデビュー作はじめ3篇を収録。特異な感性と才気漲る筆致と構成によって、今日の松浦文学の原型を余すところなく示す幻の第一作品集。待望の文庫化。

登録情報

  • 文庫: 241ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (1993/01)
  • ISBN-10: 430940359X
  • ISBN-13: 978-4309403595
  • 発売日: 1993/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pudong
形式:文庫
表題作がすごい。19歳ならではの感覚かも知れない。

特に若い頃にありがちな、無防備な対人関係を、鮮やかに描ききっている。ぴったりと話や感覚の合う(と思われる)相手と知り合ってしまったとき、人はその相手との共有世界に夢中になるか、離れるかするものだが、夢中になった人はこの作中の「私」のように感じるし、周囲の人たちは作中の「仲間たち」のような視線で見ている。

狭い世界の、完結された濃密な人間関係の怖さ。当事者は相手を鏡のように、我が事のように感じるし、それで満たされると感じるのだけれど、その完全性ゆえにもう何処へも行けなくなる。その関係がいつまでも続く訳ではないのだろうが…。
そういう意味でわりと怖い小説だ。
でも、後の2作はそうでもないかな。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
葬式に雇われ人前で泣くことを生業とする「泣き屋」。しかし葬式に雇われるのは彼女だけではなかった。やがて彼女の前に「笑い屋」が出現する。悲しむ者と楽しむ者。対照的なのに彼女達は驚くほど似ている。双生児のように。鏡の中と外のように。器のぴったりな雄と雌のように。そしてひどく、惹かれ合う。これは愛なのか?なぜ彼女達は惹かれ合うのか?そもそも彼女達は一体何者なのか? 読み進めるにつれて強くなる「狐につままれた」感じ。話者を透かして見える作者の落ち着き払った視線、その視線をマゾヒスティックに浴びている読者としての自分。なかなか出来ない読書体験である。他の2作品もお勧め。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
知人のすすめで表題作である「葬儀の日」を読みました。

作品中の「泣き屋」と「笑い屋」を始めとする、
「私」と他者との関係性の有り様は、
若き日の作者が捉えた茫漠とした世界の有り様なのでしょうね。

一見唐突に思える、脈絡のない言葉が
次々と意味を帯びながら連鎖して行き、
いつの間にか「泣き屋」の精神世界に引きずり込まれ、
彼女の感覚を通して、今まで感じた事のなかった
違った世界の有り様を突きつけられたような
そんな不思議な感覚にさせてくれる作品でした。
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