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葬られた王朝―古代出雲の謎を解く
 
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葬られた王朝―古代出雲の謎を解く [単行本]

梅原 猛
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヤマタノオロチや因幡のシロウサギなどで知られる出雲神話、それは天皇家につながるアマテラスの系譜とは別個の、スサノオを祖としたもう一つの王家の物語である。もしこの王朝が歴史的に実在するものであったなら…『隠された十字架』『水底の歌』以来の、日本古代史を塗り替える衝撃的な論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

梅原 猛
1925(大正14)年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長等を歴任。92年、文化功労者。99年、文化勲章受章。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 318ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/04)
  • ISBN-10: 4103030232
  • ISBN-13: 978-4103030232
  • 発売日: 2010/04
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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82 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八雲立つ VINE™ メンバー
形式:単行本
近年、出雲の荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡から多量の銅剣、銅矛、銅鐸が出土したことは記憶に新しい。この衝撃的な事態に梅原猛氏は、出雲神話は大和の神話を出雲に仮託したものであり、出雲には本来関係がないとしたかつての著作『神々の流竄』は大きな誤りであることを自覚し、本書を書いたという。84歳にして300ページをこす大著を生みだすその活力には心から敬意を表したい。しかしながら、出版された作品は社会的な存在として、風通しのよい場所で論評の対象となることはいうまでもない。

期待をもって本書を手にした。読み終えた今、率直な感想を述べるなら、残念ながら著者はかつての誤りをここでも繰り返してしまった、ということである。

かつて全面的に否定した出雲神話を、今度は全て真実を反映していると、180度認識を転換している。個別の記述は錯綜を極めるが、発想の根底において、単純極まりない all or nothing の図式に支配されてしまっている。つまり、贖罪意識もはたらいてか、批判精神を欠いた全面的な出雲神話讃歌になだれこんでいる。

思い込みの激しさも相変わらずだ。出土した多量の銅剣、銅矛、銅鐸を著者は、国譲りをして身を隠したオオクニヌシに捧げられたものとみる。そう思いたくなる心情は評者もわかる。しかし、そういう思いが先行してしまい、さしたる論拠もなしに話が展開してしまうのである。

自己批判の書と思いきや、批判さるべき対象は本居宣長、津田左右吉、梅原猛の三者だという言葉にも驚く。

自分は間違っていたといいながら、いつの間にか、自分を本居宣長、津田左右吉のレベルにまで格上げしている(もともと、そう思っているのか?)。自己アピール怠りないのである。いやはや、鬼気迫る執念というべきか…。
また、本書のなかで、著者が唱えた法隆寺怨霊説に根本的に異議を唱えるものはなく、いまや定説、とまでのたまう。法隆寺怨霊説が根本的な誤認から始まっていることをすでに武澤秀一氏が『法隆寺の謎を解く』において具体的に論証している。ちくま新書から出ている同書はすでに4刷を数え、広く知られている。また武澤氏は『文藝春秋』2009年6月号でも「法隆寺は燃やされた」と題して論陣を張り、梅原説が成り立たないことを丁寧に説明している。これらを黙殺しているのか、本当に知らないのか…、編集者は注意を喚起すべきだったろう。(畏れ多くていえないか?)

これでは、どう見ても“裸の王様”状態ではないだろうか。
(梅原ファンには申し訳ありませんが、梅原氏に敬意を表しつつ、あえて一言呈しました)
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22 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By それから トップ1000レビュアー
形式:単行本
初めて読んだ梅原氏の著書は「天皇家の“ふるさと”日向をゆく」であったと思う。調べてみると初版が2000年なので、読んだのは10年ほど前のことになろうか。記紀の記述に忠実で天孫降臨から東征を絡めた九州のガイドブックのような内容であったと記憶している。本書は、前書の出雲神話版である。写真や図が豊富で居ながらにして出雲神話の世界を味あわせてくれる。この本と文庫版の「古事記」を携えて出雲の旅に出れば大いに楽しめるのではないか。

ところが、本書執筆の経緯を記した「はじめに 出雲へ」と第4章「記紀の謎」以下を読むとガッカリしてしまう。本書は40年ほど前に書いた「神々の流竄」(集英社)の自説に疑問が生じて書いたとのこと。「神々の流竄」を書いたのは当時、津田説の影響下にあったためのようだ。当時、梅原氏は日向神話もフィクションと考えていたのであろう。「天皇家の〜」はレヴィ=ストロースの「日向神話は、あるいは歴史的事実を反映しているのではないか」という意見に啓発されて旅をした結果だという。また「神々の流竄」を見直したもう一つの理由は、出雲神話を裏付ける考古学的遺跡がその後に発見されたためという。学者として新しい根拠に基づいて自説を変えるのは潔い態度といえようが、もともと初めに自説が杜撰であった面もあるのではないか。今さら見直すのは少々、安易な気がするのだが。
それからもう一つ。本書で稗田阿礼=藤原不比等説と出雲大社・不比等建立説を提起している。このことは「神々の流竄」で既に提起したようであるが。前者は「古事記」を藤原氏に都合よく不比等が改変したということだ。後者は、スサノオ、オオクニヌシの怨霊を出雲に閉じ込めるために出雲大社を建立したとする。梅原氏は将来また、自説を見直さなければならない事態を迎えるのではないか。

尚、本書は「出雲神話を訪ねる旅のガイドブック」としては楽しく編集されている。そこで☆3つの評価とした。
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21 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
古代史の一つの謎に、
出雲王朝がある。
現在に至るまでよく分かっていない。
大和朝廷との関連などは、
特に沢山の説がある。

本書は、梅原猛が出雲王朝を研究した1冊である。
相変わらずの論理構成。
特に出雲の中心をオオクニヌシとして、
オオクニヌシの位置づけを追いかけて、
出雲王朝の謎に迫っている。

「葬られた」というタイトルの表現は、
なるほどなあと思わせるものがある。
大和以前の国の歴史が俄然面白くなる読後感だ。
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最近のカスタマーレビュー
相変わらずの梅原節:一気に読み通すのは難しかった
... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: TSS
面白くて止められない!
最近こんな納得させられる話は無かったと思います。神代の話が実は歴史上の人物として理解すれば、なるほど分かり安く、そうであろうと思わせられます。古事記、日本書記がフ... 続きを読む
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「日向神話は〔中略〕あるいは歴史的事実を反映しているのではないか」

というレヴィ=ストロースの言葉が... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: ナルボンヌの蜜蜂
繭子説。武器を土中に埋める行為って、戦う意志の放棄?
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私は梅原本を読むのも好きだし
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投稿日: 12か月前 投稿者: いと
影響力な魅力
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古代出雲の謎にせまる一冊。
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投稿日: 17か月前 投稿者: kojitan
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投稿日: 20か月前 投稿者: skywalker-mi
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