デジタル時代の著作権を正面から受けとめ、創作性を「表現の幅」とする機能的概念を採用するなど、随所に新しい記述が見られる本です。
長年、知的財産法の第一人者として学会を引っ張ってきた大御所だけあって、著作権法の憂い・ダイナミズムを伝える内容になっています。
注意点は、この本は細かな解釈論を示したものではない、という点です(近時の有力説は脚注で示すにとどめられています、例えば「引用」の5要件説など)。解釈について最先端のものを学びたければ、少し古くなりましたが田村善之教授の「著作権法概説」、近時では島並良教授ほかの「著作権法入門」がお勧めです。
著作権をこれから学ぶ方・既に学ばれている方も一度は必ず手にする必要がある本です。