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21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ある落語好きの言い分,
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レビュー対象商品: 落語論 (講談社現代新書) (新書)
ここまで「客」の立場にたった落語論はこれまでなかったように思われます。「落語はライブ」「聴衆が選ぶのはネタではなく演者」「落語に存在するのはキャラではなく人間」「ストーリーではなくセリフが大事」「言葉である前に歌」「一人芸ゆえに案外もろい」「客も参加者」といった著者の落語本質論を読んでいて思い出したのは、「客」としての自分が落語会で体験してきた様々な喜怒哀楽でした。若かりし頃に落語ライブの素晴らしさを知ったときの満ち足りた気分、演者と客席が一体となったときの異様な高揚感、逆にマズい演者たちの噺を立て続けに聞かされた後のゲッソリ感、ウザイ客によって雰囲気が滅茶苦茶になった際の腹立ち、悲劇的な前座の狼狽ぶりにドキドキしながら「がんばれ」と心の中で応援したくなる感じ、あるいは、特定の噺家さんにほれ込み追っかけをしているときの「恋心」や、一度「嫌い」だと位置づけてしまった噺家さんを、その後だんだんと見方は変わっているのに、なかなか「好き」だと言い出し難くなるあのもどかしさ、などなど、自分の「客」としてのこれまでの経験が、適切な言葉で説明されているように思いました。 また、落語について語るとはいかなることか、という「落語論」そのものについての考察もなされており、面白かったです。本当はその場一度きりのライブがすべてであり、その上、個人ごとに落語体験は全然違うのだから、それについて正しく語る言葉など存在しない、という諦念から出発しつつ、だがそれでもなお「語り」を誘発してやまない落語の「語り方」に関して著者は色々と述べてみます。その核心は、落語論は演者への「嫉妬」から生じる、ということですが、これも自分が落語について熱く語っている際の心情を想起してみると、上手い具合に言い当てているような気がしました。 本書はたったの1ヶ月半で書き上げられたらしく、随所に煮詰め足りないように感じられる部分もありましたが、しかし、即興で書かれたがゆえのライブ感はありまして、この点、なんだか著者が身近に気軽に落語論を語ってくれているような読書感がありまして、個人的には、非常によかったです。
19 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
堀井さんによる、落語にあてたラブレター,
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レビュー対象商品: 落語論 (講談社現代新書) (新書)
年に400回以上、落語を聞きに行くそうです。落語バカによる落語論。落語ラブ。落語へあてたラブレーターだと思って、読みました。 落語はライブがいのち、なので非常に壊れやすいことをさして、弱い芸術であると評します。 ライブは一回こっきりです。一期一会の好き嫌いなのです。 なので、落語を論じてもあまり意味がないとのこと。 落語論と銘打った自分の本を否定するような発言に、ドキリ。 そう、堀井さんの文章が好きなのは、こんな自分を省みる精神です。 ”語り得ぬもの”だけど語りたいんだというのは、ストレートですよね。 あやしゅうこそものぐるおしけれ、という告白は、自信がないとできませんし。 もちろん、評論としても堂に入っています。一級。 声色を使い分けるのではなく、リズムと強弱で描きわけろというところなんかは、半可通にはいえません。 他にもいろいろありますが、現物をあたってください。 あとこれは、メインのテーマではないのですが、”小朝”の評価が低すぎると意の文章が気になりました。具体的に、どこがすごいのかは書いてありませんでしたが、孤高の天才だそうです。たしかに、”志ん朝”を評価の基準を地図の真ん中に置いたときに、小朝のいる場所を思い描くのは難しいんです。 僕なりに考えると、”こうであらなければならない”という言い方をする落語評論に対するアンチテーゼと、いいものはイインだという、当たり前を大切にする心かなと思います。 それに小朝は、ドラマ『三匹が斬る』では、高橋英樹、役所広司といった一流どころと、演技を戦わせていたのですから、ただ者ではないのに決まっています。 ともあれ、堀井さんによる落語への恋文。 ここでは、描ききれないよいところが他にもたくさんあります。 ぜひ!
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
もっと、まじめに仕事しろよ(笑),
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レビュー対象商品: 落語論 (講談社現代新書) (新書)
本書の中にも書いてあるが、ただのやっつけ仕事のようです。冗長で繰り返しの多い記述で、非常に読みづらいです。また、論理も完全に破綻しています。推敲をほとんどしなかったのでしょう。 講談社現代新書は他にも「平成落語論─12人の笑える男」(瀧口 雅仁著)という最低の落語関係の本を出していますが、本書もいい勝負です。著者の堀井氏については、他の落語関係の本でいい本を出版していますので、講談社側の問題なのかもしれません。 とりあえず、講談社現代新書は落語関係の本を2度と出版して欲しくないですね。
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