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落語評論はなぜ役に立たないのか (光文社新書)
 
 

落語評論はなぜ役に立たないのか (光文社新書) [新書]

広瀬和生
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「昭和の名人」の時代から現在の“落語ブーム”までの歴史を追い、落語の本質と評論の役割を考察する。特別付録「落語家」「この一席」私的ランキング2010。

出版社からのコメント

◎誰が落語を殺すのか?
◎「昭和の名人」の時代から現在の"落語ブーム"までの
歴史を追い、落語の本質と評論の役割を考察する
◎特別付録「落語家」「この一席」私的ランキング2010

◎評論家のような顔をして「とにかく寄席に行ってみよう」と言っている書き手は信用してはいけない。その書き手は「評論家」ではなく、「寄席に行こう」キャンペーンの宣伝マンに過ぎない。そして実は、「寄席に行けばいい」と言う評論家は、寄席そのものにロクに足を運んでいない。現実を知らないから、そんな無責任なことが言える。
「寄席は面白くない」のではない。「面白いときもあるし、そうでないときもある」という寄席の現実を、彼らはロクに知らない、という意味だ。
寄席が面白いかつまらないかは、出演者によって決まる。面白い演者が見事な連携プレイを見せれば、寄席は最高の「落語ライヴ会場」となり得る。(本文より)

【著者紹介】
広瀬和生(ひろせかずお)
一九六〇年生まれ。東京大学工学部卒。ハードロック/ヘヴィメタル月刊音楽誌「BURRN!」編集長。三〇年来の落語ファンで、年間三五〇回以上の落語会、一五〇〇席以上の高座に生で接している。著書に『この落語家を聴け!』(集英社文庫)、『この落語家に訊け!』(アスペクト)、『この落語家をよろしく』(講談社)、『現代落語の基礎知識』(集英社)がある。


登録情報

  • 新書: 201ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/3/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334036155
  • ISBN-13: 978-4334036157
  • 発売日: 2011/3/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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52 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 最初にレビューを書いている方に申したいが、この本はけして、過去の落語家の宣伝自体を否定しているわけではない。過去のある一部の落語家のことしか書いていないくせに、落語界全体をも語っているというような誤解を生むことを評論家はしてはいけないと書いているのであります。そこははっきりさせておかなければ、それこそ地方の方が誤解するのではないですか?

そう、地方の方はなかなか落語に接する機会がない。だからこそ今人気があって面白い芸人は誰なんだという情報を正しくお届けするべきなんじゃないですか?ワインが美味いらしいけれど、日本にいたんじゃ詳しい情報もよく分からないやと諦めている人に、一流のソムリエがこのワインがお勧めですよと、本当に美味しいワインを紹介してくれるからソムリエの存在価値があるのですよ。落語評論もそうあるべきと提言しているのです。地方でなかなか手に入らないでしょうから、赤玉ポートをどうぞと勧められたとしても、それはワインの本当の奥深さを紹介したことにはならないし、世の中に美味しいワインがいっぱいあると知った現在、それを無視して赤玉ポートを勧めてくるソムリエを信用できますか?赤玉ポートは美味い!というのは正しいが、赤玉こそがワイン、あとは邪道という論調があったとすればもはや詐欺である。

 立川談志からの引用が多く、立川流の宣伝か!という謗りもきっと多くあるだろう。しかし、そういう人は素人の中ではあってもいいが、これだけ落語ファンが増えた現在、評論家を標榜する者が今までずっとただの感情論でもって立川流を排除しつつけたという歪み、欺瞞は正すべきでありましょう。そして、「今」のファンの多くが「今」活躍する演者の魅力に惹かれて落語会に足を運んでいるのだという事実、その演者の多くが立川流の芸人であるのだという事実、そこを無視した評論などありえないという、至極全うなことをこの本は書いているのです。だいたい、立川流と書いただけで「立川流シンパか!」と目くじらを立てる人は、逆に自分が好きだと思っている落語の真実をどれだけ分っているのか疑問だ。昭和の名人達の多くが立川談志の実力を認めていたことも分っていない。

高田文夫さんは評論家と標榜していないけれど落語や漫才などの話芸への造詣は誰よりも深い。それゆえに「高田さんは芸人にとって最高の客」とビートたけしが絶賛したし、談志が真打にしたのだ。落語評論は「最強の客」といわれるような評論を目指さなきゃいけないという著者の提言は正しい。

 落語を好きになって以来ずっと持ち続けていた「なぜ大衆に支持される落語家を無視し続ける落語本が氾濫しているのか」という謎を明快に解いてくれたこの本を、私は心らかお勧めしたい。
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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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著者の「この落語家を聴け!」この落語家を聴け! (集英社文庫)がとても素晴らしかったので、期待を持って読んだのですが、巻末の【特別付録】「落語家」「この一席」私的ランキング2010を除いて、読者として新たな気付きや有益な情報が大きかったかというと、他の方のレビューの通り評価は分かれるだろうと思う。

落語評論は「今の観客にとって誰が面白い落語家か」を教えるものでなくてはいけないと著者は主張する。まさに、その通り。だから「この落語家を聴け!」は素晴らしい著作であり、今の落語界で限られた時間とお金を掛けて聴くべき噺家を推薦した正当なガイドブックだった。

でも、著者が「この落語家を聴け!」を出して一年後くらいから、保守系の落語評論家より「志の輔だ、談春だと人気のある落語家をありがたがっているのは素人。地道に寄席に出ている玄人好みの落語家を聴くのが本当の落語ファンだ」という論調で一致し始めたそうだ。そして、本著作では、保守系落語評論家の、その論調に対する反論としての主張が、多くのページを利用して展開されている。

著者は観客の立場にたって噺家を評価して居り、保守系落語評論家への批判は多くの点でその通りだと思う。でも、だからと言って、本著作の読者にはどの様なプラスがあるのだろう。むしろ、「この落語家を聴け!」と同じスタンスを取り、「この落語批評家の話を聴け!」というタイトルで「落語批評家の実名を入れたガイドブック」を書いて貰った方が、読者が惑わされず、著者の主張が判り易かったのではないかと思う。著者が批判している保守系落語批評家が誰なのかがリストアップされていないので、読者にはとても判り辛く、消化不良の印象が残ってしまう。

出版社の編集部から前述の【特別付録】を付けられないかと依頼あり、「あとがき」にかえて記載したそうだ。でも、その内容は素晴らしい。出版社も読者のニーズを理解していたからこそ、著者に依頼したのではないかと思う。著者は、今の落語界の理解では超一流、噺家の評者として、エンタテイメントとしての落語を理解し、落語の魅力を読者に伝える立派な伝道師になっていると思う。他の批評家からの自らへの評判を気にされることなく、著者の感じる噺家の魅力を今後も継続的に展開して行って欲しいと思う。

「立川こしら」はこれまで聴いたことが無かった。でも、著者の薦めに沿い、近い内に聴きに行ってみたいと思う。
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19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
快哉! 2011/4/26
落語を聞き始めた人が陥る誤謬に、無責任な評論家や「通」が薦める「正統派落語」を聞いて楽しめなくてはダメなのだと、一種の強迫観念に
駆られてしまい、結果として面白くない落語を聞いて楽しめず、自ら落語から離れていってしまうケースがあります。

著者は、一言で言えば、評論家の役割は面白い落語を素直に楽しめるようにすれば良いと主張しています。極めて当然の主張だと思う。

他の方のレビューで、この本は立川流を礼賛しているがごとき偏ったご理解をされているコメントもありますが、それは間違い。

著者は、自分が面白いと思う落語家を推しているだけですし、他の評論家も、いま本当に自分が面白いと思う現役の落語家をドンドン進めれば
良いじゃないのと言ってるだけです。

名人と言われる人のCDを聞くのも悪くないけど、それだけに偏ってはもったいないよ、今、実際にライブで聞ける落語家にも面白い人は沢山
いますよという主張は、古典主義/形式主義に凝り固まって自らの権威を主張する「百害あって一利なし」の評論家にこそ、届いてほしいメッセージです。

もちろん、普通の落語ファンの方にも、落語って楽しめることが一番だという事実を再確認出来る「救いの書」になっていると思います。
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最近のカスタマーレビュー
大阪人から見て。
大阪の人間からすると
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落語環境が恵まれていると思っていましたが、
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投稿日: 4か月前 投稿者: 生命体8472
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(1)『この落語家を聴け!』アスペクト... 続きを読む
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胸のすく快著
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投稿日: 14か月前 投稿者: 小谷野敦
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