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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
落語を通して説く平易で楽しい哲学書,
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レビュー対象商品: 落語美学 (ちくま文庫) (文庫)
弱冠27歳にて著した処女作『落語手帖』の四年後に発行された本書は、「落語への招待」「落語哲学」「裸の江戸っ子」「芸の人びと」「落語断片」「落語・連想」そして「「新作 人情噺」の七篇で成り立っている。1965(昭和40)年東京書房発行の底本から変わっていないようなので、当時としても、そして今でも実にバラエティに富んだ構成だ。逆に、ともすれば個々の作品の寄せ集めとして脈絡を欠く一冊となりそうだが、一本筋が通っている。それは、落語や落語家を通して哲学(著者の言う“美学”)を語っているということ。彦六の正蔵が出演料を多すぎるといって返した逸話、イブ・モンタン、マリリン・モンロー、文楽そして志ん生に共通する「芸人根性」についての一節、『宿屋の仇討』から描き出す江戸っ子気質、など、週刊誌記者として培ったジャーナリスティックな視点から落語を鏡として人生や生き方をいきいきと描いている。当時30歳前後という年令を考えると脱帽。
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