発売前の期待値レビューです。これまで発売された落語研究会のDVD-BOX(小三治・志ん朝・文楽・圓生)は高価ながらも、いずれも(そのたびに清水の舞台から飛び降りて)購入。楽しみに見ています。昭和三名人の一人「志ん生」の映像は落語研究会にはありませんが、次男で名人の「志ん朝」よりも、「志ん生」のあの独特の飄々とした味を継承しているのは、むしろ燻し銀と評される長男の「馬生」の方。落語研究会の秘蔵アーカイヴから、いよいよ「馬生」の映像がたっぷり見られる!と期待していたところ、DVDのみの全集ではなく、DVD3枚組+CD5枚組の8枚組ということらしい。DVDが3枚だけというのは何ともはやとても残念。落語研究会の映像は他に残っていないのでしょうか? 50代という若さで亡くなってしまったわけですから仕方ないのかも知れません。CDはほとんど初CD化のようですが、それにしても定価は特に高価な気がします(1ポイント減)。購入するなら予約特価でしょうねぇ。
(それよりも計画変更でDVD増えないかなぁ。ムリですな。)
DVD 収録予定内容
・鰍沢(1975)
・親子酒(1978)
・付き馬(1971)
・臆病源兵衛(1979)
・富久(1969) ※モノクロ
・錦明竹(1969) ※モノクロ
・特典映像:味は道づれ(『料理天国』1978年11月28日放送より)
CD 収録予定内容
・水屋の富(1974 初CD化)
・厩火事(1973)
・幇間腹(1971 初CD化)
・佐野山(1971)
・はつ霜(1968 『まわり舞台』 初CD化 作:宇野信夫)
・笠碁(1967)
・芝浜(1966 『まわり舞台』 初CD化)
・二番煎じ(1966 『まわり舞台』 初CD化)
・もう半分(1967 『落語への招待』 初CD化)
・首ったけ(1968 『まわり舞台』)
・花筏(1968 『落語への招待』 初CD化)
・甲府い(1967 『まわり舞台』 初CD化)
・インタビュー「鰍沢」の酒談義(1982 『ビアホール名人会』より)
解説本(予定)
・十代目金原亭馬生の思い出/京須偕充
・十代目金原亭馬生と落語研究会/長井好弘
・馬生は、本当に良い子だった/美濃部美津子
・演目解説
・十代目金原亭馬生年譜
・落語研究会演目一覧
【購入後のコメント】
解説の「落語研究会演目一覧」によると、馬生は、落語研究会には、1968年から1982年まで43回出ており、内6回だけが今回DVDに収められた、ということ。内容については、DVDもCDも★★★★★で申し分ないもの。特に「鰍沢」(1975)には、榎本滋民氏の詳しい解説映像もあり、また芝居的要素を削ぎ落とした三題噺のオリジナルはかくあらん、と思わせ、「親子酒」(1978)は、映像ならではで、仕形が実に秀逸。残り37回分の映像も残っているなら、あと15枚はDVDが出せるのでは?是非続編を出してもらいたいですね。文楽・圓生の流れを汲む雄弁な語り口の志ん朝もいいけど、馬生こそ、派手さはなくとも粋な芸は、志ん生のエッセンスを受継いでいる気が。しかし、54歳の若さで他界したことは、返す返すも残念。ちなみに「予告」にはありませんが、長女・池波志乃さんの文章も解説本についています。