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落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)
 
 

落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書) [新書]

柳家 花緑
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

落語家が高座に上がるまでにやっていること、高座の上で考えていることを、自らをモデルに明かす。タイトルの「落語家はなぜ噺を忘れないのか」に始まり、「どうやって噺を面白くするのか」「どんな噺が難しいのか」等々、落語にまつわる創意工夫を公開。あまり明かされることのない、落語家の頭の中、手の内を見せる。祖父であり、人間国宝ともなった五代目柳家小さんからの教えも随所に登場。柳家一門および一門を超えて受け継がれていく落語の伝承が感じられる一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柳家 花緑
本名:小林九。1971年8月2日生まれ。東京都出身。87年3月、祖父であり、後に人間国宝となる五代目柳家小さんに入門。前座名「九太郎」。89年9月、二ツ目に昇進して「小緑」(ころく)。94年3月、戦後最年少となる22歳で真打に昇進し「花緑」。2003年に落語界の活性化を目的に結成された「六人の会」(春風亭小朝・笑福亭鶴瓶・林家正蔵・春風亭昇太・立川志の輔)のメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 191ページ
  • 出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2008/11)
  • ISBN-10: 4827550530
  • ISBN-13: 978-4827550535
  • 発売日: 2008/11
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
 「おわりに」で花緑が書いている通り、野暮を承知で本来なら他人に明かさない、
噺家がネタをどう苦労して自分のものにしているか、ということを明らかにしている
本である。そして、五代目小さんの孫だからこそ、存分に師匠であり祖父である
小さんのエピソードがちりばめられているし、折々に小三治師匠から受けた痛烈かつ
愛情ある指導、『紺屋高尾』を習った時のお礼についての談春の気配りなど、現在
進行形の噺家さんとの交流も、「ここまでバラスの!」という内容が語られている。
古今亭志ん朝師匠直伝の『愛宕山』の稽古の思い出も印象的だ。
 9歳から37歳の今までに覚えた145席のネタを3段階に区分して説明していて、
噺家さんと持ちネタの距離感のようなものが分かって落語ファンには興味深い。
また『笠碁』については、いかに師匠小さんの十八番を花緑オリジナルにするために
苦労したか、という一つのネタを巡る物語となっている。
 決して花緑という噺家自身にとって「徳」な情報公開には見えないようでいて、結果
として花緑ファンを増やすことになるだろう。私自身が花緑はこれまではそれほど気に
なる噺家ではなかったが、読後には独演会にでも行ってみようかと思うようになった。
 落語ファンへのサービス精神と、今までにはなかった挑戦的な試みを評価したい。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
書名からは,最近流行りの記憶術に関する内容を連想させるが,そのような趣旨の書籍ではない.本書は人間国宝となった五代目・柳家小さんの孫にあたる柳家花緑が,落語をどのように伝承し,将来どのように発展させていくかを綴ったものである.

正直,著者に関しては,『とくダネ!』の『新・温故知人』のコーナーに出演している人としか認識していなかったが,プロの落語家として,すさまじいほど努力し,修業を重ねている人物だということが分かった.

噺を面白くするために重要なことは,全体を見通す力,芝居のうまさ,絶妙な「間」であるという.また「「リアリティ」より「らしさ」が大切であると説く.

また師匠である五代目・柳家小さんの教えとして,「守・破・離」という武道の精神について触れている.これは噺をコピーし(守),出稽古で様々な落語家の考えや芸を取り込み(破),自分だけの芸に仕上げる(離)ということである.これは様々な職業で役に立つ精神だと思う.

更に著者は落語界の将来についても真剣に考え,これまでの落語界の常識である「着物に座布団」という様式を変え,「スーツに椅子」で新作落語を演じるということに果敢に挑戦しようとしている.こういう落語家がいれば,落語界の将来も明るくなると思われる.
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
まさに、「これが手品ならお客さんが種を知っている状態」すべてをつつみ隠さず、苦悩も
手の内も明かすことにより、花緑さんという人物の魅力がダイレクトに伝わってきます。
テレビでは面白おかしく振舞っていますが、花緑さんは生き方に美学を持っている人です。
落語ってこんなにも奥深い芸能であったことをはじめて知りました。落語家がどのように
頭を使っているのか、よくわかかる面白い本です!
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