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落語娘 (講談社文庫)
 
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落語娘 (講談社文庫) (文庫)

永田 俊也 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ひょんなことから自堕落な真打ち、三々亭平佐の弟子となった香須美。前座として、愛する落語に情熱を注ぐ。そんなある日、師匠が禁断の噺を高座にかけると宣言したから、さあ大変…。大阪の女性漫才師の奮闘を描き、選考委員から満場一致で支持された、オール讀物新人賞受賞作「ええから加減」も収録。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

永田 俊也
1963年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。慶應義塾職員として16年勤め、2003年に退職、フリーに。2004年、第84回オール讀物新人賞を「ええから加減」で受賞。1999年、落語原作『人情ラーメン―夢屋』が第5回チキンラーメン夢大賞創作落語(吉本興業主催)で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 311ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/6/13)
  • ISBN-10: 4062760045
  • ISBN-13: 978-4062760041
  • 発売日: 2008/6/13
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 65,943位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 3.0 本筋以外がいま一つ、映画に期待!, 2008/6/19
 中編「落語娘」と短編「ええから加減」の2編を収録。
 「落語娘」は、口演した者が2度に亘って怪死をしたという因縁の怪談噺“緋扇長屋”に、業界の異端児である三々亭平佐が挑むが、さてその結末は?というのがメインのストーリー。主人公の香須美は、三々亭平佐の弟子で前座。女性であるが故に、理不尽な差別、嫌がらせ、セクハラを受ける件は、読んでいて気分の良いものではない。サイドストーリーで話を膨らませるはずが、却って萎んでしまったように思う。メインストーリーは面白く、結末も良いので、映画の方が面白いのではと期待を抱かせる。星2.5個。
 「ええから加減」は上方の女性漫才師が主人公。こちらは受賞歴もあるだけに、良く書けていて、読ませる。ラストも爽やかな印象を受けた。上方演芸大賞を取りに行こうと突っ走る相方や、職も無く、専業主夫を決め込む優しい夫との関係が、やや謎めいていて、力むことなく描かれている。上方演芸大賞を受賞できるのか、夫との関係はどうなるのかという所でストーリーが進行する。星4個。
 結論としては、買って読んでも損は無いが、映画を見る前、或いは見た後のどちらが良いかは微妙。まだ映画を観ていないので判断できない。いずれにしろ、「ええから加減」は読んで損は無い。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 エンタメ落語のススメだ。ミムラ頑張った!!, 2008/8/21
 さあさあ、寄ってらっしゃい、読んで下さいまし、にわか落語ファンのお兄さん、お姉さん。『落語娘』の紹介だい! 主人公の香須美は、修行中の前座。彼女は幼い頃、死別した叔父との約束を果たすべく落語家を志した。学生時代は、素人向けの落語コンクールの賞を総ナメした腕前だったが、人生至るところに不幸ありに、マジで気づかされる。第一志望の噺家からはすげなく断られる。

 たまたま居合わせた三々亭平佐に入門したことが、香須美の苦労の始まりだ。平佐は超がつくドスケベで女遊びも半端ではない。まだ前座の香須美からも、金を巻き上げての道楽三昧。あげくに、テレビ番組で共演した総理大臣候補の代議士に、なんとオンエア中に、コキ降ろす無礼を働き、無期限謹慎中とあいなった。楽屋でも肩身が狭く、香須美は五代目古今亭志ん生の『びんぼう自慢』にも負けぬ、『師匠苦労自慢』という本が書けるじゃないかと、あっしは思ってしまいました。

 かつては落語界の重鎮で“新作の平佐”との異名をとった男だが、人間、堕ちる時はとことんですな。まるで“死神”に取りつかれたみたいだ。いや、それが死神よりもイヤらしいテレビ局のヤリ手プロデューサーに狙われたのだ。のどかち手どころか、チンコが出るくらいに欲しい大金をチラつかされたら、生命なんざいらねえと来たもんだ。なんとなんと、作者や演者の怪死が相次いだ禁断の怪談『緋扇長屋』を、実況ライブ放送するプロジエクトが立ち上がってしまったのだ。このプロデューサーの悪徳は、心配する弟子の香須美まで、視聴率の食い物にしようと企むのだ。悪霊よりも一枚も二枚も上手だね〜。

 物語は、ここからがおもしろい! 御用とお急ぎのない御仁は買って読むなり、映画館へ行くなりしてくだせい。おっと、ちょいと言い忘れた! この作品は、なかなか落語界の実像を比喩しておりますな。前座を取り巻くいじめ社会。時の総理大臣を「佐藤栄作の正体」という新作落語にしてデレビで放映したら、逆鱗にふれ弾圧された五代目柳家つばめを思い出しました。落語界の若きリーダーの三松家柿紅なんざ、その憎たらしさ、傲慢さが春風亭小朝にそっくりなんて言っちゃったりして・・・・・・。シャレですよ! シャレ!!

 主役を演じたミムラは、柳家喬太郎に稽古を1か月半もつけてもらっただけあって、御立派な演技でした。三々亭平佐役の津川雅彦さんは、さすが名優だけあって、『タイガー&ドラゴン』の西田敏行より、扇一本下三寸の芸の腕前も絶品でござんす。最後に落語の『夢の酒』や『夢金』、あるいは、『鼠穴』や『芝浜』を聴いてから、本書を読むとエンディングの醍醐味が堪能できるってもんですぜ!!
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3 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 タイトルに騙されるな!, 2008/7/11
By ringmoo (愛知県高浜市) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
タイトルと映画化の話から、てっきり女性落語家を目指す主人公が、年功序列、男尊女卑の古色蒼然たる落語界で、いかに頑張って生き抜くかと言う作品だろうと思っていました。
実際、そうした要素が前提としてある小説ですが、それが決してメインではありません。
又、彼女の師匠とその兄弟弟子との強い対抗意識がメインでもありません。

実は、この小説は「緋扇長屋」と言う曰く因縁付きの演目を40年振りに日の目を見させようというサスペンス中心の小説です。
この演目は、最後まで演じきれず「死」を迎えると言うもので、未だ最後まで演じた噺家はいないというものです。
これに挑戦する主人公の師匠はどうなるかと言う話です。
この小説のポイントは、この小説をどう終わらせるかです。
そこまでの伏線を読み解くのが楽しい小説です。
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