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落日の王子―蘇我入鹿 (下) (文春文庫 (182‐20))
 
 

落日の王子―蘇我入鹿 (下) (文春文庫 (182‐20)) [文庫]

黒岩 重吾
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 269ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1985/04)
  • ISBN-10: 4167182203
  • ISBN-13: 978-4167182205
  • 発売日: 1985/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 241,025位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 飛鳥時代に、大王をさしおいて独裁者をめざした蘇我入鹿をとても人間的に描いていて、独裁者でありながらもどこか憎めない。中臣鎌足の冷静沈着さと対照的な蘇我入鹿が描かれている。入鹿最期のシーンではホロリさせられる。また当時の朝鮮半島との関係も詳しくかかれていて、当時の外交状況が興味深い。
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By 青頭倶楽部 トップ50レビュアー
(上巻から続く)それはすなわち唐にならった律令制にもとづく中央集権国家化である。
入鹿の苦悩は、大王家の血筋ではないが故に自分が絶対に大王にはなれないという
現実である。唐では皇帝がすべての権力を握り、政を担うからだ。その問題を解決して
くれたのが高句麗のクーデターである。一介の将軍が王を殺害し、中枢にいた貴族を
皆殺しにして権力を簒奪する。入鹿に「これこそ我が道!」と気づかせる一件であった。

しかし一方で稀代の策謀家が虎視眈々と機会をうかがっていた。支那の兵法を知悉
する男・中臣鎌子である。鎌子は入鹿に悟られることなく、水面下で着々と駒を進め、
巨大なる敵を手中に囲い込んでいく。そうとは知らない入鹿は、野望の実現のために
暴走の度合いを強め、目障りな山背大兄王の上宮王家を滅ぼし、更にはなんと・・・。
そしてあの645年6月12日を迎える。巨象の倒れた瞬間は、野望に殉じた魂の咆哮が
聞こえてくるがごとくであった。読後感に寂寥と悲哀を感じたのは私だけはあるまい。
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こののちも繰り広げられる、史料の独創的解釈により、「大悪人」は自分が悪いことをしているとなんて考えてもいなかったということに納得させられ、一気読みしてしまいました。星をひとつとったのは、そういう解釈は別のところで書いていただいて、お話はお話として進行していただきたかったからです。
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