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落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記
 
 

落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記 [単行本]

江戸川 損歩
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

請求なければ払わない、
 知らないヤツには教えない、
  これが損保の常識だ!

 損保による保険金の不払い事件が続出し、大手6社だけで26万件、162億円の
不払いがあったと言われているが、まだ全貌が明らかになったわけではない。
自動車保険の人身傷害特約分などについては現在調査中であり、これが明らかに
なれば、不払いの規模はさらに大きくなるはず。
 大手損保の損害調査部門で十数年間働いてきたベテラン調査マンが、保険会社
の不払い体質とその原因を、インサイダーの視点で暴露した!
 護送船団方式で守れてきた業界、代理店制度による歪んだ体質、現場を無視し
た商品開発、保険料が継続して入ることからおきる顧客の軽視など、今回の
不払い事件を生んだ損保の体質を現場の視点で赤裸々につづる。
 あまり知られていない損害保険会社とそれを取り巻く人々の実態は......。読
み始めたら止まらない、抱腹絶倒の世界。

内容(「BOOK」データベースより)

請求なければ払わない、知らないヤツには教えない、これが損保の常識だ!大量不払いの陰で、あきれた不正支払い続出!!アフロスで4000万円、飲酒事故で2000万円…損保はここまで腐っていた!ベテラン調査員が書いた損保支払現場の内幕。

登録情報

  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2007/3/9)
  • ISBN-10: 4478000581
  • ISBN-13: 978-4478000588
  • 発売日: 2007/3/9
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
損保の矛盾 2008/6/13
形式:単行本
内部告発に近い赤裸々な本。
どちらかというとマイナーな業界であまり知られていない内実をオープンにした点で、
世間に出した価値があります。
読んでいて"損保"というビジネスモデル、内部構造自体に矛盾を感じました。

いかに多くの保険料収入を得て、
いかに支払い保険金を減らすかで
損保の利益は決まります。

一般的には、
お客からもらった保険料のうち、
約6割が保険金支払いに
残り4割のうち、
3割が代理店手数料と社費率(社員の給料や経費の比率)
1割が利益
という構造です。

損保は間接営業といって、保険の販売は代理店が行います。
多くの保険料を損保にもたらす代理店は力を持っているので、
「もう少し多く保険金は払えないのか!」
「なぜ今回の事故は保険がおりないのか!何とかならないのか!」
などと圧力をかけるケースがあります。

損保としては数万、数十万円の保険金をしぶるかわりに、
年間何千万円の保険料を落とすわけにはいかないという政治的・営業的判断が働き、
営業部門から査定部門に圧力がかかり、
会社全体の判断として代理店の言うがままに支払うケースもあるようです。

一方で、保険という制度を悪用して保険金詐欺を狙う輩も多数存在します。
しかし、その事故が詐欺であることを立証するのは損保側であり、
この立証作業には労力もコストもかかります。
コスト(調査費用、法廷係争費用など)がかかると会社としては利益が減ります。
そこで、
疑わしきもやむなく支払う
ケースも多いようです。

また、約款上支払われない事故に対して、代理店が客に対して悪知恵をつけて、
事故報告をするケースもあるそうです。

また、矛盾したものとして、
賠償基準
があります。

死亡事故(6歳の子供)の場合、
自賠責認定基準は 3,000万
任意保険の基準は 7,000万
弁護士基準(赤本基準)は 1億超

損保はいかに少なく支払うかという存在ですから、当然自賠責基準から示談交渉を進めます。
他に基準があるという不利なことは決して言いません。
無知な被害者は数千万損をすることになりかねません。

保険料は、加入者全員から預かった大切なお金。
余分に支払ったり、本来支払えないものを支払うのは、明らかに、他の加入者に多大な損失を与えることになります。

コンプライアンスのこのご時世、解決策としては、

・商品をシンプルにして事務的ミスが生じないようにする
・解釈に幅がないように(払われる払われない、人によって支払保険金が異なるなど
不公平が生じないように)、規定を明記する
・基準も統一させて、損保、被害者ともに、"払い渋り"や"ゴネ得"が生じないようにする、

ことが求められると個人的には考えますが、損保の社長さん、金融監督庁さん、いかがでしょうか?
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
事故にあったものとしては
期待したが損保側にたった本で、追及が甘いと思う。
柳原さんの本のほうが本質をついている。
裏マニュアルの本が廃刊になっているのは残念で、
これも損保の力によるものと見てしまうが。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 昭和弐拾八號 トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
ラフな語り口は偽装で、内容は至ってまじめな本。

著者のプロフィールは、明らかに中堅以上の損保会社の査定で現役か在籍していた人、且つ第一線の拠点で相応の立場(本書の言葉ではコントローラー)の人が、身分を偽って書いている印象。 損保でノンマリン全般(自動車、火災・新種)の調査員を四半世紀以上の私にも、これだけの内容は書けない(正直言うと、知らない)。

が、著者の身元追及は別に必要ない。 問題は、損保の二大柱である営業と査定の問題点を指摘したところにある。

保険会社は金融庁の指示には、どんな無理難題であろうがイエスマンで、事態を現場から改善する意思に乏しい。 不払い騒動で揺れた損保各社は、「約款の簡素化」をスローガンにしながら、猫の目のように変わる約款は逆に複雑化するばかりで、役人も保険会社も旧帝大・早慶に代表される日本の高学歴エリートは頭が良くないという国の重大秘密を、世界に暴露してしまった。

私の見るところ、現場で90%を占める実働部隊(女子一般職〜派遣のパートおばさんまで、北朝鮮ばりの流動性なき多階層カースト)は年々、複雑化する約款と度を越した成果主義とコンプライアンス遵守運動で疲弊し切って、マンパワーの低下が著しい。

本書は一見「損害保険金を沢山せしめる」保険金請求者(被保険者・被害者)のためのマニュアル本と見えて、実は損保内部向けの告発本と私は受け取った。 対人賠償交渉のコツなら、寧ろ柳原三佳女史の本を読むことをお薦めする。

収入保険料から支払いに回せる割合は60%〜70%しかなく(本書p.27)、ない袖は振れない。 不払い問題の根本は、為にするアメリカ発の日本損保バッシング、と私は見ているが、それは兎も角、金融庁と尻馬に乗ったマスコミに傷めつけられた損保の支払い基準が大幅に緩んだ結果、個社の損益は大幅に悪化し、対抗するため約款改定と引受の厳格化、代理店切捨てが深く静かに進行している。 一例を挙げれば、傷害保険の更改を断られて、びっくりしているご老人が多い。 やたら「払え払え」と、コンプライアンス原理主義は、中長期的には被保険者・被害者の為にならないということである。
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