実は現代社会論の本です。最近、『電車男』などでオタクと呼ばれる男性層、「萌え」というジャンルがよく見られるようになりましたが、「オタク(萌え)男」は日本社会の中では一種の差別対象となっています。
では、なぜ差別されるのでしょうか?この本はそこを突っ込んで、バブル期に構築された「恋愛資本主義社会(男性は女性のために消費活動を行うことが正しい)」の価値観には、自分自身のために消費活動を行う男性は異端児・異教徒であるため述べています。
萌え市場は恋愛資本主義市場とは対立するため、批判を浴びるのだ、と筆者は主張します。「自分らしさ」がこれだけ吹聴される中、自分らしさを追求する最先端の萌え男が批判されがちな現状は少し皮肉でもあります。