さて、そのような事情と関係があるかどうかはさておき、本書は萌えキャラがUNIXのネットワーク管理を解説するもので、それなりに堅い本であることが多いUNIX系OSの書籍としては珍しい。内容としては、UNIX及びTCP/IPの基本知識、そしてネットワークトラブルの基本的な調査方法とネットワークセキュリティを強化するためのテクニック、用語集が収録されている。
「萌え」などとのたまっても内容は比較的高度で、nmapやJohn the ripperを使ったセキュリティチェックなども取り扱っており、無線LANの話題やIPSecなど新しい内容もきちんとフォローしているので実用性は十分に高い。テクニックごとに章が区切られている構成であるが、必要な部分は系統立てて理解できるようにしているので障害切り分けなどの手順を一通り身につけることができるのも良い。ただしUNIX系OSの操作については詳説していないので、ある程度の経験があることが望ましいだろう。
本書は用語解説が充実しており、かなりの量の注釈が施されている。この部分がウリの1つで、キャラたちの会話に登場するアニメやゲームのネタまでもがまじめに解説されている。20~30代の方なら楽しめること間違いなしだ。UNIXのネットワーク管理を学びたいが、あんまり堅い本は今ひとつ苦手だという方におすすめの1冊である。(斎藤牧人)
第1弾の「コンピュータユーザーのための著作権&法律ガイド」から一転、今回はUNIXのネットワーク管理という本誌読者にも身近な題材を取り上げています。しかし、表紙には「PC UNIXネットワーク管理、日々の疑問に萌えの一手」というキャッチが……いきなりヤッてくれます。萌えの一手と言われても困りますし、普通の人は意味すらわかりません。で、内容はというと、「邂逅編」、「接触編」、「発動編」、「輪廻編」と若干オタク臭のする各章のタイトルではありますが、ネットワークの基礎から、トラブルシューティングを主とした管理タスクの解説まで、いたって「まとも」です。登場するキャラクタ(櫟 流依ちゃんと櫟 流水ちゃんの双子。名字は「いちい」と読みます。誕生日や趣味、性格なども設定されています)のイラストや、その言葉遣いなどの「萌え成分」を除けば、普通の解説書と変わりはないのです。
なぜ萌えなければならないのか? その答えはプロジェクトタイムマシンと担当編集者のみが知っているのでしょう。(2003年6月号)
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しかし、本書では熟練者というよりもUNIXの初級~中級者、あるいはネットワーク管理の初級~中級者にターゲットを絞り、そのためのエッセンスを厳選することで「役立つ」書籍を実現していると感じた。TCP/IPなどのネットワークの基礎知識、ネットワーク管理やトラブルシューティングの手法、セキュリティや個々のアプリケーションの導入方法など、一通りの事項をスマートにまとめているのは非常に好感が持てる。
もちろん、本書1冊でUNIXネットワーク管理の「全て」が解るわけではない。!著者も「UNIXネットワーク管理にはどのようなことが必要かというアウトラインを本書で把握し、さらなるステップアップをはかって欲しい」といったようなことを述べている。しかし、他のレビューアの方も書いているように、もし迷っているのであれば読んでおいて損は無い一冊だと思う。
特にネットワーク管理の部分は大学で具体的に教わったりする事も
ないため、大変勉強になりました。あとは実践あるのみですね。
また,UNIXの成り立ちから,ネットワークの基本,トラブル対処法など,比較的わかりやすく書いてあります.
ただ,UNIXの基本的なコマンド等は,ほとんど書かれていないので,まったくの初心者には厳しいです.ある程度UNIXをさわり,CUIで簡単な操作できるぐらいの方には,参考になると思います.
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