短く言えば、近未来の焚書(歴史で習いましたね)の話です。SFの叙情詩人ブラッドベリ原作、トリュフォー監督です。昔々原作を読んで映画があるのを知り、深夜のTV映画欄を毎日チェックし、数年後に見ることができた作品でした。それから、二十年ほど経ちました。今、廉価版で見ることができて感無量です。ただ気がかりだったのが、廉価版だと英語字幕のみのノイズの入った汚い画像かも…と思っていました。吹き替え版ありの高画質(デジタル処理されてると思われる)でした。これは、嬉しい誤算でした。特典映像もたっぷり。・ジュリー・クリスティによる音声解説・原作者レイ・ブラッドベリのインタビュー・メイキング・「華氏451」と音楽・オリジナル・タイトルとシークエンス・フォトギャラリー難点は、特典映像は字幕なしです。トリュフォーだからフランス語と思っていたら、すべて英語ですが、やはり字幕は欲しいところ。それで星4つです。ラストの方で、ブラッドベリファンに嬉しいオチもありました。燃え盛る数々の本。白鯨、カラマーゾフの兄弟、高慢と偏見、月と6ペンス、地下鉄のザジ、パロディ雑誌MAD等々。かつて純文学も読んだけど、最近は本といえば実用書ばかりだなという方にもお勧めです。以前見たときは気付かなかったけど、DVDで再認識できたのは、ファッション、建築物、乗り物、インテリアが大変おしゃれなことでした。レトロなデザインが好きな方は楽しめると思います。(この映画は1966年の作品です)原題が"Fahrenheit451"なので、見終わって、ふと、ディオールにファーレンファイトという香水があったのを思い出しました。