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華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
 
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華氏451度 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

レイ ブラッドベリ , Ray Bradbury , 宇野 利泰
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

焚書官モンターグの仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。本は忌むべき禁制品とされていたのだ。人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられるものを無条件に受けいれ、本なしで満足に暮らしていた。だが、ふとした拍子に本を手にしたことから、モンターグの人生は大きく変わってゆく―SFの抒情詩人が、持てるかぎりの感受性と叡智をこめて現代文明を諷刺した不朽の名作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブラッドベリ,レイ
1920年、イリノイ州生まれ。1947年に最初の短篇集『黒いカーニバル』が刊行され、1950年にはブラッドベリの最大傑作といわれる『火星年代記』が、1953年にはディストピア的未来世界を描いた長篇『華氏451度』が刊行された。そのほか、奇想に満ちたイメージ豊かな短篇集を発表しており、幻想作家ブラッドベリの名声と評価を不動のものにした

宇野 利泰
1909年生、1997年没、1932年東京大学独文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 338ページ
  • 出版社: 早川書房 (2008/11)
  • ISBN-10: 4150116911
  • ISBN-13: 978-4150116910
  • 発売日: 2008/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
深く思考すること、および知識を蓄積することは許されない。したがって、本の閲覧も所蔵も重罰に処せられる社会。許される娯楽は、刹那的な快楽の享受を約束してくれる<<テレビ>>の視聴とその中の<<家族>>との対話のみ。没収された本はすべて焼き尽くされる、そこに書かれてある内容とともに、華氏451℃の業火によって。
主人公モンターグは、書物を見つけ次第火炎放射器で焼き尽くす当の焚書官ではあるが、不思議な少女クラリスに出会ったことで、物事を「なぜ?」と疑ってかかる思考を取り戻す。そして本を一掃する自分の仕事、本を憎み焼き尽くす社会をごく当たり前のものとして受け入れていた彼の世界観にもほころびができてきて・・・。

レイ・ブラッドベリがSFを通して描き出すのは、まるで想像がつかないような遠い世界のようで、僕らの間近に迫っている問題のようにも思える。それは荒唐無稽なようで、僕らの生きる社会のゆがめられた戯画でないと誰が言えよう。
情報がその内容の質ではなく、膨大な量で計れるこの時代は紛れもなく情報過多である。
しかしそれら情報によって、僕らはより優れた選択をさせてもらっているというよりも、その情報のインフレーションの中で何も考えられない迷い子にはなっていやしないだろうか。そうだとすれば、パソコンのモニター画面に没頭する僕らは、<<テレビ>>に夢中になるミリーたちとなんら変わりない。

老教授たちが諭すとおり、答えは書物や情報の中にすでに収められているわけでは決してない。
あるのは答えでなく手段であり、あくまで僕らは自らの答えを、その思考をもってして紡ぎ出さなければならないのだから。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
真実をつぶし、心をつぶし、見たくないものにはふたをする。

明るい未来なんて夢の彼方。

そんな監視と制裁につつまれた世界は見ているこちらを憂鬱にさせ、また同時に自分たちの世界との類似にぎくりともする。

未来を批判的にとらえた、ディストピア的な小説大作といえば、ジョージ・オーウェルの「1984年」がそうだが、オーウェルが徹底的に悲惨だったのに対して、ブラッドベリは何かしらの希望の余地を残してくれる。

印象的なのは、無機質な世界を反映した文章の中、はっとするような花の描写や自然の描写が入ってくるところ。

この目線の移行が、主人公の心の変化でもあるようで、ビルの中を歩いていてふと空の青さに気づくような、そんな気持ちになれる。

未来観、技術うんぬんへの批判はあるだろうが、いつだってSFを読む楽しさは、フェイクの中に真実の欠片を見出すことにある、と私は思っている。

未来世界は希望に満ちているとはもはや思えない現代だが、だからといって、悲観一辺倒の絶望主義にもなりたくない。

ブラッドベリの未来をみつめる目は、そんな感じではないかと思う。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
書物を読むことは罪悪である。発見されると、本とともに人間までもが焼却される。異様な未来世界の物語。しかし、ブラッドベリの詩人としての透視力は、約50年前に書かれた小説の紙背から、現在を透視している。情報化社会に生きる私たちは、携帯電話とゲームによって、書物とそれを読む人々を、日本から静かに確実に消却しているのではないだろうか?ふと気が付くと、近所の新刊書店は閉店し、新古書店の棚は、がら空きになっている日が、来ているのかもしれない。
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本を焼くことは人を焼くこと
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それが、本の舞台の政府の方針だからだ。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 香桑
21世紀を予見しているよう
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投稿日: 22か月前 投稿者: quasifantasia
読みやすい。
アンチユートピア小説の中では、筋が追いやすく、読みやすい。SF社会の中の人々の、思考の滑稽さ=著者の危惧が伝わってくる。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: nika
今、これを読んで笑えるか?
1953年に書かれた、ブラッドベリの代表作です。

本と言う本が全て禁止された世界。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/14 投稿者: シロツグ
ちょっと尻すぼみ?
物語がはじまった当初はなにかを期待させる要素がたくさんあるのですが、それがうまく活かされず、尻すぼみ的で中途半端な展開で終わってしまっているのは残念。ただし、それ... 続きを読む
投稿日: 2009/11/13 投稿者: ペドロ
アメリカ政府が聖書を燃やすとはまさにSF!
着想がおもしろいだけに残念な作品です。
しかし、それにしても登場人物が一面的で言動が浅はか。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/22 投稿者: スマップ提督
50年
新聞記事より現代社会を映しているのでは、と思わせる小説。

本を持つことは罪、
本は焼かれ、読んだ人は焼かれ... 続きを読む
投稿日: 2008/2/7 投稿者: MORI
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