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華族誕生―名誉と体面の明治 (中公文庫)
 
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華族誕生―名誉と体面の明治 (中公文庫) [文庫]

浅見 雅男
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

華族という階級は明治二年に誕生し、現行の日本国憲法の発効と同時に消滅した。公侯伯子男の爵位をもったかれらの実体は、いまや忘れ去られているが、近代日本の歴史に何らかの足跡を残したはずだ。誰が華族になり、爵位はどのように決まったか。名誉と体面の保持を強く求められた特権階級の内幕を描く。

登録情報

  • 文庫: 331ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1999/11)
  • ISBN-10: 4122035422
  • ISBN-13: 978-4122035423
  • 発売日: 1999/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 439,098位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
本書では、明治17年7月7日公布された華族令による叙爵から、明治24年4月23日に行われた陞爵までを主に解説している。それぞれ、諸侯・公卿・勲功・神職・僧侶などの別に詳しく解説されている。例外的な適用を受けた中山家・松浦家・宗家の例が興味深い。

第5章「侯爵が欲しい!」で語られる、嵯峨実愛(嵯峨浩の曽祖父)の陞爵への凄まじいまでの執念が面白いし、努力の甲斐あって、やっと侯爵になれた息子の公勝の爵禄要求がまた皮肉で可笑しい。嵯峨家は代々大臣家であったから、平堂上家と同じ伯爵では我慢がならなかったのだ。そして、皮肉なことに、伯爵以下では貴族院議員は選挙で選出され、歳費と旅費が支給されるのに対して、公・侯爵では世襲で無給なのだ。公爵は金禄公債と合わせるとほぼ10万円になるように家門永続資金を下賜されていた。が、侯爵にはなかった。その事実が公勝を侯爵への爵禄要求へと駆り立てたのだ。とはいえ、当時、巡査の初任給が6円という時代に、嵯峨家は年3000円の固定収入があったのだから、同情の余地は無い。

欲を言えば、もう少し後の叙爵についても触れて欲しかった。例えば、稲田邦植(徳島藩家老。淡路洲本1万4500石。)の男爵叙爵や徳川慶喜の公爵叙爵、財閥当主等の叙爵など。でも、本書は読んで面白かったし、幕末・明治からの歴史小説を読むのにも参考になると思う。

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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By keiji44
形式:文庫
前後70年という意外に短い華族の歴史であるが、その影響は陰に陽に現在の日本にも残っているといえよう。華族制度に関しては歴史雑誌で定期的に特集も組まれ、専門書もあるのだろうが、一般向けに書かれたものでは本書が基本書といっていいだろう。例えば華族に選ばれた者は公卿、大名家、神職、僧侶ならびに勲功華族であるが、勲功は別としてその基準はかなり明確であり、例外は数えるほどであったことが例を挙げて説明し尽くされている。
加えて本書はエピソードが豊富で読み物としても充分に面白い。特に爵位の上下を巡る話は体面を重視する名家にとっては必死のことであったことがよくわかる。続編ともいえる「華族たちの近代」も好著。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ai0610 VINE™ メンバー
形式:文庫
 公侯伯子男 日本に短期間存在した爵位・華族制度に好奇心を抱く読者には、本書は読めば十分にそれが満たされるに違いない。

 一定の基準が爵位に定められ、それが厳格に適用されたのには驚きだ。いくつかの例外もあり、その例外についても原因を詳しく説明している。

 爵位を受けた者が、政財界や軍事といった部門で活躍する人物が少数であったことも著者は指摘している。近代国家への革新の為に、旧来の勢力への慮った旧時代的なものを背負った制度であったとも。

 確かに歴史にその名を残した子孫たちが没落して行くのは見るに忍びないが、なくなって良かった制度かもしれない。 
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