若いうちに起業すると、人に対する洞察は皆無に近いため、あらゆる苦労をする。
多くの人はそれを忘れ、誤解し、うまくいけば横柄になっていく。結局、勘違いしたままの経営者はとても多い。
言うまでもないが、経営者の人に対する考え方は従業員にはとても敏感に、ストレートに伝わる。
著者は、まったく違う。どこかに自分にのめり込まない客観性を持っている。
当時はどうだったかはともかく、この本を書いている今はもっている。
私は著者の気持ちとその結果としての会社環境を読んでいて楽しめた。
この本全体をとおして、「こうすればうまくいく」みたいな普遍的なルールを追求していないところも、ご自分が完璧だとも認めていないところが、とても素晴らしいと思う。
よく見かける有名経営者が書く自分に都合のいいところだけを書いた子供っぽい本とは一線を画す、真の大人の経営者が書いた本だな、と感じた。