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菜種晴れ (中公文庫)
 
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菜種晴れ (中公文庫) [文庫]

山本 一力
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

涙は見せない、江戸で花咲かすまで――五歳にして深川の大店へ養女に迎えられた農家の娘。困難を気丈に乗り越え、その絶品のてんぷらは江戸の人々をうならせる。涙の後に爽快な人情時代小説。

内容(「BOOK」データベースより)

安房勝山の菜種農家の末娘・二三は、五歳にして江戸深川の油問屋に養女として貰い受けられる。生家の母親譲りのてんぷらの腕、持ち前の気丈さで、江戸の町に馴染んでゆく。やがて、大店の跡取りとして逞しく成長した二三を、新たな苦難が見舞う。いくつもの悲しみを乗り越えた先に、二三が見たものとは―。涙の後に爽快な、人情時代小説。

登録情報

  • 文庫: 537ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/3/23)
  • ISBN-10: 4122054508
  • ISBN-13: 978-4122054509
  • 発売日: 2011/3/23
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 142,322位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
波乱万丈としか言い様のない人生を、逃げることなく受止めて、常に前向きに生き抜いて行く二三。
そんな彼女の人徳なのか、土壇場になると必ず支えてくれる周囲の人々…山本一力さんらしいストーリーだなぁ、と。どんな事が起きても、どうにか乗越えてしまう二三に山本さんご自身の生き様を見せられたような気がしました。
結構な厚みの一冊だったので、読み終えるまでに何日かかるかな…と思いつつ読み始めましたが、気付いたらあっという間に読み終えていました。
爽やかな清々しい後味のある作品でした。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢見
形式:単行本
彼の本は、基本的にほとんど同じだとは思う(笑)。
職業、性別、年齢(は比較的20代の若者が多いが)等、ディテールを少し変えただけ。
けれど、正直に真っ直ぐ生きることの大切さを、照れもせず正面切って説き続けるその著作を読んで、やはり「こうでなきゃね」とホッとするのである。
正しいはずのことが評価されない、正直であることで損をする…そんな経験を重ねる程に、この愚直な真っ直ぐさに励まされる。
今回は始まりこそ房総の菜種農家であるが、すぐに舞台は江戸の商家に移って、いつも通りの山本一力のお話が展開される。
主人公の年齢を考えると、少々出来事を詰め込み過ぎ…の感もなくはないが、丁寧さで何とか最後まで物語を保たせたか。
この人の話は、食べ物の描写も魅力的(笑)。
今回は天ぷらです!
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Rob Jameson トップ1000レビュアー
形式:文庫
平成23年3月11日の大震災直後に文庫として出版されたのは奇遇だろうか。大火事や安政大地震が描かれているので、もしかすると被災した人々の心を傷つける懼れがあるかもしれないが、苦難を乗り越えて夢と希望を求める主人公の姿から励ましを得られることを期待したい。

お話は定番の山本ワールドとも評されているが、その中を貫く人生観ははっきりして清々しい。油問屋の養女となった菜種農家の娘の半生。育て親の新兵衛とみふくの愛情に包まれ、浅草久兵衛の雛人形を贈られ、富岡八幡宮本祭の先駆け手古舞に選ばれ、何不自由なく15歳の春を迎えるのだが、大火によって養父母もお店も一度に失う。それでもくじけはしない。子供のころに母から教えられた腕を活かし小さなてんぷら屋を開き、祝言を迎えようとしていた矢先に再び災難に。ひとりきりになる。全てを失っても、しかし希望は土から生まれる、菜の花の黄緑が。

脇役を固めるのが、奥女中のおみの、老料理人の加治郎、鳶の頭政五郎、辰巳芸者あがりの太郎、鍛冶屋の岡田屋育平、てきやの元締め伝兵衛とその配下の若い者庄次郎、砂村の農家のおかね、木更津の船頭弦藏などなど。世間とは人と人の絆と言うことがよく判る。さらに話を深くするのが、菜種油で揚げられた車えび、青柳の貝柱とのかきあげ、メゴチなどのてんぷら。一度は食してみたくなる。勝山のクロ、深川のクマ、砂村の名無し犬も魅力的なのは犬好きの評者の思い込みか。
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