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菜の花の沖〈5〉 (文春文庫)
 
 

菜の花の沖〈5〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

江戸後期、ロシアと日本の間で数奇な運命を辿った北海の快男児・高田屋嘉兵衛を描いた名作が、大きな活字の新装版で一挙大登場!

内容(「BOOK」データベースより)

ロシアは、その東部の寒冷地帯の運営を円滑にするために、日本に食糧の供給を求めた。が、幕府が交易を拒絶したことから、報復の連鎖反応が始まった。ロシア船が北方の日本の漁場を襲撃すれば、幕府も千島で測量中のロシア海軍少佐を捕縛する。商人にすぎない嘉兵衛の未来にも、両国の軋轢が次第に重くのしかかってくる…。

登録情報

  • 文庫: 421ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2000/09)
  • ISBN-10: 416710590X
  • ISBN-13: 978-4167105907
  • 発売日: 2000/09
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 48,204位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
~ここに来て大脱線があります。
51ページから370ページまでの間、つまりは最初と最後以外、
本作の主人公である高田屋嘉兵衛が出てこないのです。

その間描かれるのは、
嘉兵衛が心魂を傾けている蝦夷地から日本(の鎖国)を脅かす
ロシアのその当時までの歴史です。
もちろん、単なる脱線ではなく、なぜロシアが北方に固執するのか、
そして嘉兵衛が連~~れ去れた後のロシア社会の気質などを理解するためには
どこかで触れておくべき事項ではあるのでしょう。

『坂の上の雲』でも描かれたように、日本とロシアの関係というのは
もちろん国境を接している隣国ということもあるし、
それ以上に南下(拡張)志向があるという意味において重要な存在である、
ということが分かります。~

このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
レビュー(中) 2007/7/28
By momcat
形式:文庫
この巻の評価だけからい。
1〜4までの評価は1に記してある。

途中で挫折する人もあるいは出ると思う。
全体の物語の中で、嘉兵衛が巻き込まれる状況について、るる述べている。
主にロシア側の事情である。

ここが押さえられないと6巻での感動も半分に違いないが、しかし長すぎる。
半ばロシア史の紐解き。

まだしも慰めとなるのは、この坂を登りきれば実によき景観が開けるということ。
現在進行形で読んでいる方には、高台に上るための峠と思って進んで貰いたい。

放棄するのは勿体ないですよ。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
「もし、あの時○○が○○だったら。」 を考えながら読んでしまう本です。
この本の中には考えたくなるような事が多くありました。
鎖国中の日本と東を目指すロシアとの関わりの中で色々と考えてみました。
気になった言葉です。
◆間宮林蔵はそういう男ではなく、あくまでひとりきりの男であった。か
れは、自分一個ですべて完結していた。
◆ニコライ堂を建てたニコライ神父は、「日本幽囚記」の中の高田屋嘉兵衛に魅力を感じ、生涯の目標を日本の布教に定めた。
◆帝国というのは、もっとも効率的な収奪機構として発達した。
◆王国については、封建諸侯の自治の上に王様がのっかっているだけで、じ
かに王が搾取するわけではない。
◆海軍は興しうる。貴族を士官として名誉と華麗な軍服をあたえ、水兵は農
民から徴兵すれば出来あがるのだが、
商船隊は、それへの人材供給をすべき高度な市民層が形成されなければでき
ないのである。
◆儒教文明には人種差別というものがほとんどなく、儒教的規律による文明
か非文明かがあるのみだ。
◆「礼」というつきあいの仕方が世界に及ぼしてもとらぬところの真理であ
ると信ずるところから出発しているあたり、たしかに宗教というほかない。
◆かれは国益を考える側の人でありながら、巨大国家の商業的国益によって
、心も体もぼろぼろに崩されてしまう下層者を、高い温度をもった眼差しで
見つめつづけている。
◆先祖の武功による家禄を、代々が引き継いで行って、大過がなければ生涯
をすごせるのである。
◆国家と国家が緊張関係にあるとき、おろかしい物理作用がくりかえされる。
人類にそなわった人間的な智恵は、ここではほとんど役に立たない。
◆このように品よくおさまった秩序社会にあってめざましく能力を発揮する
というのは、それじたいが下品な印象をうけ、
いかがわしく思われ、出る杭は打たれるという当時の諺が示すように結局は
自滅することが多い。
-ちょっと前のサラリーマン社会とだぶったりもしました。
 年功序列って正に封建社会だったのかも?
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