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作者が興味を持った導入ともいえる、江戸時代の日本の海運事情や、
各地の産業の発達、船の機構などについても実に勉強になります。
ここまでくると、小~~説というより、
高田屋嘉兵衛の一生に準じて当時の経済と社会と和船について語られたエッセイ、
という感じも呈しています。
どちらにしても面白いから良いのですが。~
◆-腰低くして来る者に煩き顔をするな。
⇒栄華を誇った北風家の家訓の一つ。
◆人の一生はわずかなものじゃ。わしはわがみを利することでこの世を送りとうはない。
⇒松右衛門帆を開発した松右衛門は儲けを自分のものにするのではなく、思想と意図が船乗りの難渋を救うということであった。
◆「世にいう欲深の人というのは、物狂いとかわらない。」
◆海でくらしていると、人間が大自然の中でいかに非力で小さな存在かと言うことを知る、
◆「人として天下に益することを考えずに、為すことなしに一生をすごすのは禽獣よりも劣る」
◆嘉平衛は、やがてかれの協力者になるであろう弟たちのために自分自身が学校であろうと思い定めていた。
◆「そういう誇りと気迫を内に秘めておけ。ただし、おもてはつつしみぶかく行儀よくせよ」
◆この時代の日本社会の上下をつらぬいている精神は、意地悪というものであった。
バルザックなどもそうだが、文豪の筆は出だしはゆっくりしているらしい。準備が整うと一気に筆は縦横無尽に動き回る。
二巻は、じっくりと腰を据える頃合か?
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