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菊池寛 (ちくま日本文学 27)
 
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菊池寛 (ちくま日本文学 27) [文庫]

菊池 寛
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

菊池 寛
1888‐1948。本名寛(ひろし)。高松の元藩儒の家の生まれ。極貧に育つ。大正5年、第四次「新思潮」に加わり「屋上の狂人」「父帰る」を発表。大学卒業後、時事新報社に入社。「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」で作家としての地位を確立。大阪毎日新聞社の客員となって長篇小説「真珠夫人」を連載、多くの読者を得た。大正12年「文藝春秋」を創刊、やがて“文壇の大御所”と呼ばれる実力者となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 480ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/11/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480425276
  • ISBN-13: 978-4480425270
  • 発売日: 2008/11/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ちっちゃいおばちゃん トップ1000レビュアー
形式:文庫
菊池寛の短編集ともなると、
「恩讐の彼方に」「忠直卿行状記」「藤十郎の恋」といった定番代表作は絶対にはずすことはできません。
ですから、他の短編集とはちょっと違うよという「個性」を出そうとすれば、お馴染みの定番作以外に一体何を載せるかというところが腕の見せ所になってきます。

そんな、定番以外の作品選定のセンスが、このちくま文庫版は素晴らしい。
正攻法の感動作から、ユーモアたっぷりの小品まで。バラエティに富んだ品ぞろえです。
しかも、巻末の解説を執筆するのは、先だって亡くなったばかりの井上ひさし氏。
これが、いかにも井上氏らしいウィットに富んだ名エッセイになっており、これだけでも一読の価値があるというものです。
まさに、巻頭から巻末まで一分のスキなし。
初めて菊池寛を読む人には、私絶対、このちくま文庫版をすすめますね。

定番作はもちろん、文句のつけようがないほど素晴らしいのですが、それ以外のところで個人的におすすめなのが「島原心中」
検事の目を通して人間の業の深さに迫る異色作ですが、実は、文豪森鴎外にも、遊里での心中事件を扱った「心中」という傑作短編があるのです。
同じような題材を扱いながら、それぞれの小説から受ける感じはすごく違います。
菊池寛と森鴎外。二人の文人としての資質の違いが非常にはっきり見て取れて、私はとても興味深かったですね。

あと、もうひとつのおすすめは「弁財天の使い」
昔話のようなほのぼのとした物語を読み進み、結末に至ると、「やられたあ」とのけぞり、しばらく笑いが止まらない。そんな秀逸なオチを持った佳品です。
「うまい!」と、思わず膝を打つ、これほどの「やられた」感は、なかなか味わえるものではありません。
才人、菊池寛の手腕を、是非ご自分の目でお確かめ下さい。
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