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菊と刀 (光文社古典新訳文庫)
 
 

菊と刀 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

ルース ベネディクト , Ruth Benedict , 角田 安正
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

第二次世界大戦中、米国戦時情報局の依頼を受け、日本人の気質や行動を研究した文化人類学者ベネディクト。日系人や滞日経験のある米国人たちの協力を得て、日本人の心理を考察し、その矛盾した行動を鋭く分析した。ロング・セラーの画期的新訳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ベネディクト,ルース
1887‐1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨーク市生まれ。生後間もなく、はしかのために片耳の聴力を失う。1914年、生化学者のスタンレーと結婚。その後、推理小説や女性活動家の伝記の習作に取り組むが、出版には至らなかった。1921年コロンビア大学の大学院でフランツ・ボアズらから人類学を学ぶ。同大学の非常勤講師を経て、1937年准教授になる。1943年戦時情報局に勤務し、1946年『菊と刀』を出版。死の2カ月前、正教授に任じられた

角田 安正
1958年生まれ。防衛大学校教授。ロシア地域研究専攻。在ロシア日本国大使館専門調査員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 545ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/10/9)
  • ISBN-10: 4334751695
  • ISBN-13: 978-4334751692
  • 発売日: 2008/10/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By ヒデボン VINE™ メンバー
 ルス・ベネディクトの「菊と刀。日本人論として既に古典的な評価がなされているにも係わらず、旧訳本を全巻読み通した人はそれほど多くはないのではないか。かくいう私も内容のエッセンスは見聞きしていていたが、全編通しては読んでいなかった。それが、今回のこの新訳、始めて全巻読み通した。読みやすさで既に定評のあるこの「古典新訳文庫」。本書も同様、こなれた日本語でとても読みやすくなっている。

 「応分の場を占める」という表現がよく出てくるが、これは日本人の性質として秩序と階層的な上下関係に信を置くということである。一方、アメリカ人は自由と平等に信を置く、という事から始まって、終始日本とアメリカとの文化面での比較という文化人類学的考察が展開されていく。

 日本人特有の特殊な「恩と恩返しに関する一覧表」なるものをベネディクト女史は添付しているが、これは面白い試みである。
「恩」については、夏目漱石の「坊ちゃん」から、坊ちゃんが同僚の山嵐から一銭五厘の氷水を奢ってもらう一件を引用して、「恩」の貸借関係、恩と義理の関係を説明している。ナルホド。そして、日本人の恩と義理の関係の裏には「恥」の文化がある・・・・・。
さらに、「日本では、外界から認められるということが、何にもまして重要である云々・・・・・。」

 ベネディクトも、訳者も、そして私も疑問であった点、「なんで日本人は、昭和20年8月15日の天皇の玉音放送後、一転して、一億総米国礼賛主義者になってしまったのか・・・・・。」
 ベネディクトは、この問題点を、「日本人の子育て」にその原因を見出しているが、はてさて・・・・・。

 ルス・ベネディクトのこの「菊と刀」、1946年の発表後、2年後に著者自身が急死してしまった今となっては、なんともいえないが、様々な物議をもたらしてしまった。しかし、その後いろいろ出てきた日本人論の端緒となった画期的な書物であり、非常に重要な位置を占めているものであることは間違いない。半世紀以上経った今読んでみても、なるほど名著である。
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文化人類学者ルース・ベネディクトが書いた「日本」研究の白眉。
「日本人」の気質、行動を浮き彫りにし、欧米諸国との比較によってその特異性を指摘する一方で、その優位性も認めている。
しかし、忠臣蔵や玄洋社などに対する事実誤認やGHQの施策に対する自画自賛とも言える讃美は目に余った。
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ひどい愚書・・・。

なぜこれが日本人研究の優れた本だと言われているのか皆目わからない。そもそもこの本が書かれた背景には、日本人がアメリカに二度と歯向かわないように教育するという目的があったことを知るべきだ。

これは決して日本人研究というテーマの純粋な学術書ではない。読めばすぐにそのことに気がつくだろう。

この本は、高等生物(=欧米人)が、下等生物(=日本人)を、自分たちに都合のいいように使えるよう調教するため、その習性を研究したものである。人間ではない、知能の低い動物の特性とその調教法が書かれた研究本を読まされているようで非常に不快。

日本人を人間とも認めない雰囲気がそこかしこに漂っている。

日本文化のとらえかたも、ほんの一部だけをみてそれが全てかのように決めつけており、広く深い考察が成されておらず、研究としても体をなしていない。

一つの事象があるとする。その事象は見る角度によって様々な見え方をする。しかし、ベネディクトは、自分が立っている位置から見えるものだけがその事象の全てであるかのように決めつけて書いている。色んな角度から物事をみるということがされていない。

ベネディクトは、アメリカ人は正しく日本人は誤っているという、バイアスがかった見方で日本文化を考察している。だから、この本は日本文化研究書ではなく、アメリカは正しいということを、日本という愚かな国の文化を引き合いに出すことによって証明・強調しようという結論ありきの論文であるといえる。

とにかく、アメリカを礼賛し、日本を徹底的に貶める本。日本文化に理解を示しているような文章も時折見られるが、それは白人によくある建前の博愛主義すぎない。結局は日本人を人間とも認めないという本音が滲み出てしまっている。

原爆投下を正当化するような文章、すなわち、知能の低い生物(=日本人)の暴走を止めるために、世界の正義として原爆を投下したかのような文章も噴飯もの。

この本の中で一貫しているのは、アメリカは常に正しく、賢い。だから、それに刃向かうもの、異なるものは全て間違いで愚かである、という姿勢である。

愚書の中の愚書としか言いようがない一冊。
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