老後に備えてお金がいくら必要なのか?自身が何歳まで生きるのかは誰にも分からないことだから様々な憶測が世に囁かれている。
一説では「65歳のリタイアまでに3,000万円〜5,000万円」が必要(夫婦2人の場合)なんて言われているが、どうにも根拠に乏しい。
著者はそれらは不安を煽って自社商品を購入させようとするデマに過ぎないと一刀両断!
65歳以降で86歳まで夫婦2人が生きたと仮定して、年金は月額19万円。それに退職金が1,000万円と計算。
総収入は約5,500万円になります。
では気になる支出は?夫婦の月々の支出は総務省発表の家計調査年報により月額27万円。それが×12ヶ月×19年で約7,000万円である。
つまり上記の差額の1,500万円が最低必要な額であると著者は説く。
何か随分と少なくなっていますが、勿論たくさんあるに越したことはないです。但し、世に出回っている投資本は大体、冒頭で最初に多額の金額を持ち出して
「読者の不安を煽って」いるらしいですよ。真偽は不明ですが、勿論「個人差」を考慮せねばならないところですから、一概にこうだとは言えません。
ではお金を貯めなければならないことは判った。でもローンがあるし・・・・という人。
まず貯蓄の前に「借金を返済してしまいなさい!」だそうです。特に住宅ローンと教育ローンは二大足枷であるそうです。
現在、そのどちらも心配いらない方は「大ラッキー」と心得ましょう。
借金は「金利の高いものから返済する」が基本。カードローンある方はサッサと返すのが吉です。
住宅ローンない方は今後も賃貸で過ごすか、どうしても自宅が欲しければ、これは不動産会社勤務の私の意見ですが、
「価格が300〜500万円くらいの築20年前後の一戸建て」を購入してリフォームして直して住みなさい!
そうすればリフォームで新築並みに生まれ変わった自宅を1,000万円以下で購入できてお得!
場所は選ばなければいけませんが、首都圏近郊の「千葉・埼玉・神奈川」でも普通にありますよ。
日本の家屋は木造で築20年なら建物価値がほぼゼロになるというおかしな話が普通にまかり通っている。
でもね、築20年でも普通に住めますよ。要は定期的なメンテナンスすればいいのです。
マンションだと自分だけの意思で修繕や間取りの変更が出来ない場合があるので一戸建てのほうがいいです。
何よりも「土地」が付いて来るのは大きい!区分マンションは土地はない!(持分はあるが、事実上は土地なし!)
話がそれましたが、著者はお金の増やし方として「投資」は全て否定。
・株式投資
・不動産投資
・投資信託
・外貨預金
全て「デフレ社会」では裏目!と言ってやらせません。
ではどうやってお金増やすの?「只管、定期積み立て」だって(笑)。
それは「貯金」で増やすことにはなってないんやないかな(笑)。
でも著者に言わせれば「投資」はインフレ時にやるもので、デフレ進行中の世の中でするものではないんだと。
今の世の中は只管「守り重視」亀のように手足を甲羅の中に引っ込めるんだそうだ(笑)。
で、預金が100万円貯まったら運用開始!「スーパー定期預金に!」だってさ(笑)。
株式に投資するんじゃないのね。投資信託購入するんでもないんだね。
中盤からは只管支出を抑えるために「保険の見直し」と「車を持たないこと」「カードローンの不使用」を説いています。
特に「無駄な家電製品の購入」には要注意ですよ。
冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンくらいはまだしも、
・「高級炊飯器」(3万円以上のもの)
・「デジタルカメラ」(安いがすぐに新製品が出て度々買い替えてしまう可能性高し)
・「ビデオカメラ」(年に撮影は数回と言う可能性が高し。レンタルにしなさい!)
・「カーナビ」(車乗らないようにすれば不要)
・「電子辞書」(パソコンで十二分に代用可能)
は明らかに贅沢家電ですよ。後、カメラ趣味が昂じての「一眼レフデジカメ」とかもそうかも。
結構、嵌り込むと夢中になって散在しやすい家電。
投資を勧めるマネー本は多々あれど、「投資を勧めないマネー本」はこの本くらいでは?
しかし、内容は見れば分かるのだが、決して異端ではありません。一読してみましょう。
本のサイズがポケットサイズなのにも好感。