加島''造訳『荘子 ヒア・ナウ』を、心の悩みを持つ方に、日々の瑣事に追われため息をついている方に、進めたいと思います。。
「いいかね、もし君と僕が議論してだね、君が勝って僕が負けたとするよ。するとそれは、君が正しくて、僕が間違っているということになるね。その反対に、僕が勝って君が負けたら、僕が正しくて君が間違っているということになる。本当にそうだろうか。・・・」
人間世界の是非・美醜・善悪は相対的なものであるとしてこれを超越し、差別のない絶対的な自然の中に帰一する安心立命の境地が、加島祥造訳でイメージ鮮やかに実に心地よく説かれています。有効なもの、有力なもの、有用なものに心奪われることの多い日常生活の中では得ることのできない、「無限」や「永遠」に、触れることができると思います。