過去最高のジャケットに注目!
地球の形をした器に芽が出た球根があり、それを愛おしむみゆきさんの美しい姿が印象的。
本作5曲目に収録された「鶺鴒」の雰囲気が個人的にはしました。
1曲目と2曲目はシングルに収録されたものと同様の音源
3曲目「BA-NA-NA」
白人文化を取り入れ足並みをそろえた黄色人種(主に日本人を指しているらしい)のことを皮肉を込めて、中身は白く外見は黄色いバナナと他のアジア人や欧米人が言っていた時代があった。
みゆきさんはこの言葉を噛み締めて、歌にしている。
4曲目「あばうとに行きます」
社会に生き、家庭を持ち、歳を重ねるごとに自由を奪われがちな人にはリタイヤまでのテーマソングになるかもしれない。ふらっと旅でもしたくなるような曲調だ。
本作、言葉の実験劇場 夜会VOL.17「2/2」に登場する楽曲が6曲も収録されている。
5曲目「鶺鴒」(夜会曲)
きれいな日本語と二胡と琴の音色が印象的な響き。
人は永遠に生きられないが、DNAと共にふるさとの心も引き継がれ永遠であってほしいと願う歌だろうか。奥が深い・・・。
6曲目「彼と私と、もう1人」(夜会曲)
9曲目「旅人よ我に帰れ」(夜会曲)
10曲目「帰郷群」(夜会曲)
6曲目がテーマソング。
予想では9曲目は第2幕の最後の曲だろう。
このアルバムの中では、この3曲が歌の展開やアウトロが特徴的。
ある意味、自由な作りをしていると個人的には思う。夜会の予行演習として必須だろう。
そして、前作2/2と違う追加のラスト(第3幕?)が用意されているので楽しみだ。
7曲目「ばりほれとんぜ」(夜会曲)
これは・・・男の歌だろう。女唄であれば怖い(笑)
惚れすぎた挙句、我を忘れてしまうのが恋心
タイトルは「とってもとっても好きだ!!!」という意味。
8曲目「ギヴ・アンド・テイク」(夜会曲)
やさしく歌うみゆきさん。
目に見える形で見返りを待ってしまう人間世界の中で、借りを作りたくないと孤独になる登場人物。そこにもう1人の登場人物が道を示す。
あえて濁した説明をすれば、漢字でいう「人」の字の意味に通ずる気がする。
なるほど、ギヴ・アンド・テイクだ。
11曲目「走」
本作ラストを飾る名曲。この曲の歌詞は涙なしには読めないだろう。
利己的な善を一刀両断。絶望に見える道を進む、現代の侍に贈る歌だ。
2012年1月2日に放送される「忠臣蔵〜その義その愛〜」の主題歌になったことが頷けた。
シンプルな曲調に濃厚な言葉がびっしりと敷き詰められている、熱唱系バラード。
それにしても、5曲目から10曲目まで夜会曲が続くのだが、
6、9、10を除いた3曲は夜会曲と言われなければ気が付かない単体の世界観がある。
本作は近年の中でも音数の多いアルバムであり、音も楽しめる。
タイトルナンバーの「荒野より」は構想10数年かけて完成したそうだ。
みゆきさん曰く、本作の作詞作曲は2011年3月11日の震災前に完成していた。
(震災の影響を受けたのは夜会VOL.17のほうとのこと)
とても不思議なタイミングで日本を愛し尽くす歌が届く。