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荒野へ
 
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荒野へ [単行本]

ジョン・クラカワー , 佐宗 鈴夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

厳寒のアラスカに消えたひとつの命。
アメリカの地方新聞が報じたある青年の死は、やがて全米に波紋を呼んだ。恵まれた境遇で育った彼は、なぜアラスカの荒野でひとり死んでいったのか。衝撃の全米ベストセラー。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

1992年4月、ひとりの青年がアラスカ山脈の北麓、住むもののない荒野へ徒歩で分け入っていった。四か月後、ヘラジカ狩りのハンターたちが、うち捨てられたバスの車体のなかで、寝袋にくるまり餓死している彼の死体を発見する。彼の名はクリス・マッカンドレス、ヴァージニアの裕福な家庭に育ち、二年前にアトランタの大学を優秀な成績で卒業した若者だった。知性も分別も備えた、世間から見れば恵まれた境遇の青年が、なぜこのような悲惨な最期を遂げたのか?クリスは、所有していた車と持ち物を捨て、財布に残った紙幣を焼き、旅立つと、労働とヒッチハイクを繰り返しながらアメリカを横断、北上し、アラスカに入った。著者のクラカワーは、大学卒業後のクリスの人生を追いかけ、その時々にクリスと触れ合った人びとを捜し出してインタヴューし、彼の心の軌跡を検証する。登山家の著者にとって、クリスの精神は理解できないものではない。また荒野に魅せられた人びとというのは、昔からいて、さまざまな作品や記録が残っている。こうした精神史や自らの体験も踏まえ、共感と哀惜の念を込めて、クリスの身に何が起こったのかを描き出す。出色のノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 集英社 (1997/4/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087732665
  • ISBN-13: 978-4087732665
  • 発売日: 1997/4/28
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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40 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 孤独ということについて考えさせられる一冊, 2003/12/11
レビュー対象商品: 荒野へ (単行本)
誰しも「...全てを捨てて何処かへ行ってしまいたい」と深刻な衝動に駆られた覚えがあることでしょう。私もある。現実問題としてこの日本の様な島国では、失踪するにせよ結局は人の中に紛れ込む羽目になるだろう。しかしこのノンフィクションで追体験される失踪と放浪は、アメリカ大陸ゆえに意味も違ってくる。我々日本人の冒険や放浪に対するイメージと彼等のそれは、スケールも意味も根本的に違う様に思える。そうしたロマンも大陸ではほとんど命がけの冒険になってしまう。これは私見に過ぎないが、主人公の行動はむしろ「孤独への挑戦」めいており、本書を読み進めるうち、主人公の魂の叫びが渓谷や山脈にこだまするような錯覚を覚えてしまうのは、きっと私だけでは無いだろう。私も孤独を愛するたちだが、こんな寂寥感に果たして正気を保てるか、とても自信は無い。私は都会に暮らして永く知人も少ないが、孤独を感じた事など一度も無い。TVもあるしゲームやインターネットが在る現在では、退屈や寂しさなど幾らでも紛らわす事が出来る時代、だからこそ「引きこもり」等も成立する訳だろう。少なくとも自身の「孤独」と対峙せずに済むのがこの文明社会であり現代と言う時代だ。しかし本書の主人公は、そのすべてを捨て、文字どおりの「荒野」へ向かった。本書は主人公失踪の足跡を辿るノンフィクションであり、真実は「神のみぞ知る」ところであるが、著者の推理は我々の興味と相乗効果を奏している。そして著者は主人公の死の謎にひとつの仮説を得る。つまり本書には主人公の実像や行動を追跡し、推理謎解き的な面白さがある。詳しく書かないが、主人公失踪の動機はある事情からの絶望と推理は出来るが、しかしそれだけてこんな放浪生活を志向するものだろうか? 何が彼をこんな「孤独への挑戦」に駆り立てたのか、悩み多き現代人ならば誰しもが、この主人公の「真実」を知りたいのではないだろうか。
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21 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 無名の若者の死と著者の負ってきた悩みをオーヴァーラップさせた作品です。, 2007/8/14
レビュー対象商品: 荒野へ (単行本)
 1996年にアメリカで発行、翌97年春に日本誤訳が出ている John Krakauer(ジョン クラカウアー)著の「荒野へ Into The Wild」を買ったのは、約9年前。まさしく、日本誤訳が出た時です。
 ジョンミュアー、ヘンリーデビッドソロー、と言った古典的自然ナチュラリストの本を本屋で見ている時に偶然見つけました。
 1992年夏にアラスカで餓死したクリスマッカンドレスと言う青年の記事を雑誌に書いたのが縁で、著者が彼の足跡〜家族関係に留まらず、同種の餓死事件、著者自身の類似事件を交錯させて書いた本です。
 単純に考えると、彼の死や書かれている同種の話は、向こう見ずで夢想家の若者が無謀に荒野に入り込み、自らのミスで死んだはた迷惑な話です。
 第三者の、特にアラスカの住人からは手厳しいコメントが有ったと率直に本に書かれています。
 それでも、今回再度読んで魅惑されているのは、著者と同じく、いわゆる「類は友を呼ぶ」的感情が私にも有るからです。
 北米の山岳部や乾燥地帯のようないわゆる辺境地は、一度その地を歩いた方ならおわかりと思いますが、日本では想像できない世界です。世界各地に辺境地は有りますが、北米大陸程、最先端の文明都市と荒々しい自然が同居している所は有りません。手軽に危ない自然界に足を踏み入れることができるのです。
 端的な例では、ラスベガス。
 24時間騒々しいギャンブル都市の外は、広大な砂漠。車が無いとどこも行けませんが、車が故障すると自らの命も一巻の終わりと言う世界が直ぐそばにあるのです。
 アラスカなんかはその最たる所。
 飛行機でシアトルからアンカレッジに飛ぶと、空はどんより暗く、いよいよ空港到着時には、遂に地の果てに来たような気持ち、こんな所まで来たという気になります。
 ここもアメリカ合衆国ですが、銃がないと危ない、野性動物に襲われる危険性が高い開拓地です。
 でも、気軽に来ることが出来るので、引退した老夫婦がツアーで安全な旅をするだけでなく、その自然に、自由と思える環境に憧れて若者も数多く訪れます。
 一度訪れると、その時は「もういい。」と思っても、再訪したくなる魔力をココは持っています。何故か?
 文明を享受しながら、文明に悪態をついて背を向けて、不用意に、傲慢に自然に入って自己満足に浸る。それが一番体現出来るというか、自己満足の完成度が本土のそれよりも高いからではないでしょうか?
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18 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 本当の自分, 2000/11/21
レビュー対象商品: 荒野へ (単行本)
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