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荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家 (文藝別冊)
 
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荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家 (文藝別冊) [単行本]


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荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家 (文藝別冊) + チロ愛死
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商品の説明

内容紹介

撮下ろし「チロ死後」を64ページにわたって収録。菊地成孔、草間彌生、岡崎京子らの貴重なエッセイ、インタビュー、年表など、愛猫チロ亡き後の、荒木経惟のすべてが詰まった完全保存版

登録情報

  • 単行本: 192ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/11/29)
  • ISBN-10: 4309977421
  • ISBN-13: 978-4309977423
  • 発売日: 2010/11/29
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー VINE™ メンバー
巻頭カラーは「チロ愛死」から抜粋した写真が飾っている。
スペシャル・撮り下ろしで「チロ死後」の前編と後編。
インタビューは、聞き手ヘルリンデ・ケルブル氏によるアラーキーへのロング・インタビュー。
このインタビューの中で印象深いのがアラーキーの言葉の数々で、胸を打たれた。

花は枯れる前が官能的。人は亡くなる直前が、美の頂点。
チロちゃんの命の終わりの直前が、チロ本人の素晴らしい頂点だったじゃないかと思う
チロちゃんの亡き後は、生きるよろこびを撮るようにしている
妻が亡くなった時、もう一人の自分がいて「これ最高のシーンだぜ!」といっているようで、シャーーター音が熱をさましてくれた

このロング・インタビューの他、アラーキーが亡き父と母達に捧げたエッセイが素晴らしい。
アラーキーが、母の亡きがら等を接写したかった自分自身の中に、写真家としての打算があったことを反省していない、という節に続く一文に感銘を受けた。
また、チロ訃報にまつわる新聞記事が多く掲載されていて涙を誘われる。
その他、立花隆、ともさかりえ、町田康、山田詠美、草間彌生ら各氏のエッセイも読み応えあり。
森山大道氏との対談、森山大道氏撮影の「遺影」、アラーキーの年譜等も掲載。
アラーキーがチロの最期の姿を収めた写真集のラスト近くの数ページが、なぜ「空」ばかりだったかの理由が、本書を読めば納得できると思う。
世界中にアラーキーのファンがいること、レディー・ガガ、ビョークもファンであり、亡きチロちゃんが世界一有名な猫の1匹だったことにも驚いた。
〜愛する者を失うほど写真に切れ味が出てくる〜という言葉も記憶に残る。
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いろんな写真集やあとがきのインタビューなどに現れる荒木氏は、
その時々でまさに「生」と「死」とように、全く相反する断片を見せる。
数多いる写真家のように、仕事として一貫したイメージを我々に提示してくれるほど、彼は器用な男ではない。

そのため、その世界観をどう捉えればいいのか、なぜ天才と呼ばれるのか、
その理由がいまひとつわからないという方も多いのではないか。
そういう方に、是非「序」としてお勧めしたい。読んでから作品世界に触れると、感じるものがあると思う。

生と死のギリギリの狭間に立って、目を逸らすかわりにただ、写真を撮り続ける男。
その機械の重みによってのみ、かろうじてこの世に立つ男。

だからこそ彼は荒木経惟であり、それゆえ他とは隔する存在なのだ。
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